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2019.11.20

美術館に乾杯! 香雪美術館 その二

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     ‘レパント戦闘図屏風’(重文 桃山時代 17世紀初)

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          曽我蕭白の‘鷹図’(1764年)

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          長澤芦雪の‘山家寒月図’(18世紀)

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     酒井抱一の‘十二ヶ月花鳥図屏風’(19世紀)

海外にある美術館に展示されている歴史画のなかでレパントの海戦
(1571年)を画題にした絵をみたことがないのに、セミナリオ系の日本
人画家が描いたものを目にするというのは不思議なめぐり合わせ。ただし、
この‘レパント戦闘図’はかっこつき。本来はローマ教皇とイタリア・スペイ
ンの同盟軍がトルコ軍を撃破した海戦なのだが、絵師が古代ローマとカル
タゴの戦いの絵を参考にしたので、海ではなく陸での戦闘になっている。
右にカルタゴ軍を連想させるトルコ軍の兵士が乗った象が2頭描かれている。

曽我蕭白(1730~1781)の描いた色つきの鷹図が3点あり、その
2点が白鶴美の‘牡丹鷹図’と香雪美の‘鷹図’。もう1点はアメリカのインディ
アナポリス美にある番の鷹図。これは鑑賞欲をいたく刺激する絵だが、日本
に里帰りしてくれるだろうか。その可能性は低いので迫力満点の大きな鷹と
その下にいる小さな鶉の対比が気を引く香雪のものでもって瞑すべしという
ことになりそう。

晩年に墨のぼかしと濃淡だけで月を印象的に描いた長澤芦雪(1754~
1799)の‘山家寒月図’は滋賀のMIHO MUSEUMで開催された大長澤芦雪
展(2011年)でお目にかかった。江戸絵画の人気絵師、蕭白、芦雪を
コレクションしているのは流石である。

最近琳派の展覧会に出くわさないので酒井抱一(1761~1828)の
魅力あふれる花鳥図から遠ざかっている。国内で‘十二ヶ月花鳥図’が揃って
みられるのは三の丸尚蔵館、畠山美、ここの3館。そして、屏風装のまま
残っているのは香雪だけ。幸運にも2011年に回顧展(千葉市美)が
あり、長年の思いの丈がやっと叶えられた。

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