« 美術館に乾杯! 島根県立美術館 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ルイス・C.ティファニー庭園美術館 »

2019.10.01

美術館に乾杯! 島根県立美術館 その三

Img_0001_20191001222401
     ‘洛中洛外図屏風(誓願寺本)’(1615~1624年)

Img_20191001222401
    鈴木其一の‘流水千鳥図’(19世紀)

Img_0002_20191001222401
    菱田春草の‘秋景(渓山紅葉)’(1899年)

Img_0003_20191001222401
    橋本明治の‘鏡’(1966年)

Img_0004_20191001222501
    橋本明治の‘夏座敷’(1970年)

いろいろある絵画の楽しみ方のなかで大きな画面に描かれたものはあとあと
まで印象に残る。西洋絵画ではルーベンスをすぐ思いつくし、日本画では
京都の景観が俯瞰的に描かれた‘洛中洛外図屏風’がほかの絵にくらべると断
トツに大きい。

洛中洛外図は描き込まれた建物や人物の動き、まわりの木々などを時間をか
けてみると結構シンドイ。これが何点も並んでいると集中力が続かなくなる。
だから、美術館で1点だけ解説文とつきあわせながらみるのが一番樂。島根
県美では誓願本と呼ばれるものをじっくりみた。このころは単眼鏡を使って
なかったので細部まではとらえられず、今の京都でもみられる二条城などの
建物や歌舞伎や南蛮人、山鉾巡行といった目を惹くイベントを目に焼きつけ
た。

ここ1、2年でかけてない琳派の展覧会。来年あたりはどこかの美術館で賑
やかに宗達や光琳を輝かせてくれると嬉しいのだが。鈴木其一(1796~
1858)の‘流水千鳥図’でびっくりするのは流水の描き方がハッとするほど
モダンなこと。其一は人気グラフィックデザイナーにすぐなれる。

5年前、東近美で待望の菱田春草(1874~1911)の大回顧展が行わ
れ、主要作品がどどっとでた。出品作に含まれていたのが朦朧体で表現され
た‘秋景(渓山紅葉)’。盛り上がった岩をつたって下に流れる水の勢いが印象
深い。ぱっとみると橋本雅邦の画風を連想させる。

広島県出身の有名な日本画家というと平山郁夫や奥田元宋が頭に浮かぶが、
島根県では誰か、浜田で生まれた橋本明治(1904~1991)。
2004年にここで開かれた生誕100年を記念した回顧展に運よく遭遇し、
一気にこの画家と近くなった。そのなかで魅了されたのがバレリーナの舞台
前の様子を描いた‘鏡’と定番の舞妓さんの‘夏座敷’。太い黒の輪郭線は好みが
割れるかもしれないが、美しい顔立ちに心をふわっとさせられ続けている。

|

« 美術館に乾杯! 島根県立美術館 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ルイス・C.ティファニー庭園美術館 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 島根県立美術館 その二 | トップページ | 美術館に乾杯! ルイス・C.ティファニー庭園美術館 »