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2019.10.17

待望の‘佐竹本三十六歌仙絵’展!

Img_20191017221001    ‘佐竹本三十六歌仙絵 小野小町’(重文 鎌倉時代 13世紀)

 

Img_0001_20191017221001      ‘大中臣能宣’(サンリツ服部美)

 

Img_0004_20191017221101      ‘藤原兼輔’

 

Img_0002_20191017221101      ‘藤原高光’(逸翁美)

 

京博ではじまった’佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美’(10/12~11/24)
をみてきた。この秋に開かれる日本美術関連の展覧会ではもっとも関心の高
かったのがこの特別展。もとは絵巻物だったものが36歌仙一人ずつに分割
された歌仙絵を複数以上みる機会がこれまで5回あったが、今回はその数を
大きく上回る究極の佐竹本歌仙絵展。37点のうち31点登場するのだから
これはもうひとつの‘事件’といっていい。

はじめてお目にかかったのは13点。ひとつ々目をこらして座っている歌仙
の姿をみた。どんな歌を詠んだかは後でみることにして、鑑賞エネルギーの
大半を使ったのが個性がそのままでている顔の特徴や衣装の色合い、柄。
表袴のあられ文が印象的なのが‘藤原高光’。6年前サントリー美でみたが、
すっかり忘れ初見のように長くみていた。

諏訪湖のほとりにあるサンリツ服部美が所蔵する‘大中臣能宣’(おおなかとみ
のよしのぶ)と遭遇したのは大きな収穫。この美術館へは2度でかけたが、
縁がなくやっと対面が叶った。薄緑の直衣がとてもソフトな感じで歌仙のイ
メージに相応しい。

ふっくらした顔つきが記憶に残る‘藤原兼輔’は個人コレクターの所蔵。今回
出品された個人蔵は全部で10点。佐竹本は美術愛好家の誰もが手に入れた
かったものだけに今も多くが個人の手元にある。それらがこうして結集した
のだからコレクターでない普通の美術好きにとっては特別な鑑賞機会である。

5点ある女流歌人のうち出品されたのは顔をみせない‘小野小町’(10/12
~11/4)と‘小大君’(11/6~11/24)。もっとも人気の高い‘斎宮女
御’は残念なことにでてこない。これまで2度みたのでまあいいか、となるが
31点も集結して‘斎宮女御’が無いというのは画竜点晴を欠く。どうしてダメ
だったのだろう。

これで佐竹本は31点みたことになる。なんだか大仕事したような気分。
残り6点との出会いはもうないように思うが、これだけみれれば十分。
ミューズに感謝。そして京博に乾杯!

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コメント

いづつやさん、こんにちは。京博に行かれたのですね!視力が回復されて良かったです♪
残り6点との出会いも、きっとあるはずですよ〜。サンリツ服部美術館では、11/15から12/15まで「中務」が初公開されるそうです。これまたサプライズですね♪

投稿: みどりがめ。 | 2019.10.19 13:55

いづつやさん、こんばんは。
ご無沙汰しております。上野東京ラインです。
京博の「佐竹本三十六歌仙絵」展に行かれたのですね。
いづつやさんの記事を読んだらすぐに行きたくなりました。
31点も集まる機会はおそらくないでしょうし、佐竹本以外にも三十六人歌集など名品が集まっているようですので、出品リストを入念にチェックし、美術番組で取り上げられる前に行こうと思っています。

斎宮女御は2008年に三井記念美術館で一週間ほど特別出品されたときに見たのですが、今回出てほしかったです。でもまさかのサプライズがないかな、とひそかに期待しています。
京博に出ない「中務」はサンリツ服部美術館で11月から展示されるようです。ホームページを見たら、チラシだけでも欲しくなりました。

貴重な展覧会情報ありがとうございます。

投稿: 上野東京ライン | 2019.10.20 01:57

to みどりがめさん
14日にみてきました。昨年出光で山邊赤人がで
てきて、今年は京博で一気に13点もみれました
から言うことありません。待てば海路の日和あり、
ですね。

サンリツ美で‘中務’が初公開ですか!情報有難う
ございます。

投稿: いづつや | 2019.10.20 23:28

to 上野東京ラインさん
流石、京博です。なんと31点も会期中でてき
ます。展示替えで後から展示されるものがあり
ますが、すでにみているものがあるので、見逃
しは1点だけなので上々の成果です。

佐竹本以外にもお宝が続々あり、予想を大きく
上回るランナップです。どうかお楽しみ下さい。

サンリツが2点もっているのはスゴイですね。
‘中務’の情報ありがとうございます。

投稿: いづつや | 2019.10.20 23:42

いづつやさん、こんばんは。
京博の「佐竹本三十六歌仙絵展」ついに閉幕しましたね。
私はタイミングよく、名古屋のカラヴァッジョ展とセットで京博を二回訪問し、佐竹本31点を見ることができました。
小野小町と小大君の女性は抜きん出ていました。
導入部分の佐竹本の絵巻を分割する経緯や関係した人物とかの資料とか、田中親美の模写も興味深かったです。
31点を集めた京博の底力と本気度を感じました。

投稿: 上野東京ライン | 2019.11.25 02:36

to 上野東京ラインさん
2度の出動で31点コンプリートされましたか。
すばらしいですね。京博は皆が期待することに
チャレンジしてくれるので好感度は青天井です。

この秋は佐竹本、正倉院の螺鈿紫檀五絃琵琶、
そして幻の築地明石町の感動三段重ねでした。
待てば海路の日和あり、ですね。

あべのハルカス美のカラヴァッジョ展は止めに
しました。

投稿: いづつや | 2019.11.25 15:46

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