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2019.10.29

美術館に乾杯! 岡山県立美術館・倉敷市美術館

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    池田遙邨の‘群’(1975年 倉敷市美)

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    池田遙邨の‘京都タワー’(1980年 倉敷市美)

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 池田遙邨の‘雪へ雪ふるしづけさにをる 山頭火’(1986年 岡山県美)

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  岸田劉生の‘ギヤマンのある静物’(1929年 岡山県美)

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   片岡球子の‘舞楽 抜頭’(1967年 岡山県美)

倉敷市美は岡山県に生まれた日本画家の池田遙邨(1895~1988)
から1980年に500点近い作品を寄贈され、これを母体として1983
年に開館した。広島にいたときの縁がきっかけでこの美術館で開かれた
2度(2005年、2011年)の回顧展にめぐりあった。所蔵する本画
200点のなかで美術館のPRに使われているのが‘群’。雪原を跳ねる鹿の群
れが幻想的に描かれている。雪と鹿の組み合わせという斬新なアイデアが
でてくるところが遙邨の一流たるゆえん。

‘京都タワー’も一度見たら忘れられない作品。真下から見上げるようにタワ
ーをとらえ東本願寺の屋根と金色の太陽を低い位置に描き、高くそびえる
タワーを強調している。はっとさせる視点で画面に広さや空間のゆがみをつ
くりだし誰にもまねのできないインパクトのある表現を生み出した。

遙邨は最晩年、漂泊の俳人・種田山頭火の句境を絵画化した‘山頭火シリー
ズ’に取り組んだ。28点描いたが、‘雪へ雪ふるしづけさにをる 山頭火’は
その一枚。三匹の狐が雪のなかではしゃいでいる姿が印象深い。

岡山県美が所蔵する岸田劉生(1891~1929)の‘ギヤマンのある
静物’は今月の20日まで東京ステーションギャラリーで行われていた大回
顧展ではじめておめにかかった。亡くなった年にこんな色彩が強烈に輝く
静物画を描いていたとは!長生きしていたら本当にどこまでビッグな画家に
なっていたことやら。

片岡球子(1905~2008)の‘舞楽 抜頭’はつい最近東博の正倉院展
で伎楽面をみたばかりなのでとても新鮮に映る。人物の肖像画では普通目に
視線がむかうが、舞楽で使われる面はインパクトのある鼻の形が目に焼き
つく。また、歌舞伎の隈取も連想する。

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