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2019.10.06

美術館に乾杯! 足立美術館 その四

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    川端龍子の‘愛染’(1934年)

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    榊原紫峰の‘梅花群禽’(1939年)

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    西村五雲の‘漁閑’(1932年)

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    山口華楊の‘深秋’(1972年)

川端龍子(1885~1966)のすばらしい花鳥画‘愛染’はほかの美術館で
おこなわれる展覧会にでたことがない。過去2度川端龍子展を体験したが、
いずれもみれなかった。大観、春草、松園らはでてくるのに龍子だけはダメ
というのがわからない。

‘愛染’に息を呑むほどしびれるのは一面落葉が散らされた池に二羽の鴛鴦が互
いの姿をながめながら円を描いていること。こういう動きをする鳥にどこか
で遭遇するのではないかと思わせるところがにくい。落葉の赤一色に浮き上
がる円のゴールドが目に焼きついている。現地でみれたのは貴重な鑑賞で
ある。

京都出身の榊原紫峰(1887~1971)はかなりの数ある。そのなかで
惹かれるのは背中が緑で前が白の目白の群れの愛らしい姿をとらえた‘梅花群
禽’。目白でも雀でも小さな鳥が群がっているとその嬉しそうな表情につい
感情移入してしまう。

それに対して一羽の鳥がぐっと存在感を発揮しているのが西村五雲
(1877~1938)の‘漁閑’。竹籠にとまりあたりをきょろきょろ見渡し
ているのはカワセミ。この鳥は中型で羽の鮮やかな青が特徴。バードウォッ
チングの趣味がないので実際にみたことがないが、もしそんな機会があり運
よくカワセミも遭遇し深い青の羽をみれたら気持ちいいだろう。

今日放送されたNHKの‘ダーウインが来た!’で奈良公園の牡鹿の激しい角突合
せがでてきた。そのシーンはまさに山口華楊(1899~1984)の‘深秋’。
動物画を得意とした華楊の見事な動感描写により画面になかにひきこまれ
る。つくづく上手いなと思う。

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