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2019.10.28

美術館に乾杯! 岡山県立美術館 その二

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    雪村の‘瀟湘八景図屏風’(左隻 室町時代 16世紀)

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    宮本武蔵の‘鵜図’(江戸時代初期 17世紀)

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    浦上玉堂の‘疎松曲水図’(江戸時代 18世紀)

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     小野竹喬の‘夕茜’(1968年)

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     小野竹喬の‘一本の木’(1972年)

雪村(1490~1577)は戦国時代、東国で活躍した画僧。生まれたの
は現在の茨城県常陸大宮市。はじめてこの画家を知ったときは‘せっそん’とは
読めず‘ゆきむら’かいな、と思った。2度回顧展に遭遇し2年前東芸大美で
開催された際お目にかかったのが岡山県美の‘瀟湘八景図’、雪村はこの中国で
はお馴染みの画題を何点も描いており、これは金泥がはかれたもの。

剣豪の宮本武蔵(1582~1645)は刀さばきにかけては天才的な能力
を発揮したが、細い筆さばきも達者でびっくりするほどいい水墨画を描いて
いる。ここには7点あり、2003年に行われた武蔵展で披露された。その
なかで最もぐっときたのが‘鵜図’、現在、渋谷の松濤美で開催中の和泉市久保
惣記念美展に出品されている‘枯木鳴鵙図’(重文)とともに強く心を打った。

雪舟と同じく岡山に生まれ独創的な水墨画を描いたのが浦上玉堂(1745
~1820)。2006年千葉市美で決定版‘浦上玉堂展’が開かれ、岡山県美
蔵の作品もたくさん展示された。お気に入りは重なりあう山々のもこもこし
た形がおもしろい‘疎松曲水図’。

福山のすぐ隣の街、笠岡出身の小野竹喬(1889~1979)は根っから
のカラリスト、それが画業後半の作品に全開する。色のすっきり感とグラフ
ィック的な画面構成に魅了されるのが‘夕茜’と‘一本の木’、こうした絵をみると
爽快な気分になる。

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