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2019.10.03

美術館に乾杯! 足立美術館 その一

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   日本画だけでなく日本庭園も魅力の足立美

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    横山大観の‘紅葉’(1931年)

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    横山大観の‘曙色’(1940年)

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    横山大観の‘雨はる’(1940年)

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    横山大観の‘漁夫’(1946年)

大原美が西洋絵画の殿堂なら、島根県の安来市にある足立美は近代日本画が
自慢の美術館。そして、ここは大観美術館とも言われている。だから、横山
大観(1868~1858)好きは一度はでかけてみたいところだろう。
また、日本画に縁がない人でも旅行会社が企画する山陰の旅ツアーに参加す
れば名所観光プラスこの美術館も楽しめる。訪問するたびにびっくりするの
が広い駐車場に数多くの大型バスがびっしり並んでいること。すばらしい
日本庭園がみれるので人気の観光スポットにもなっている。

大観の絵の目玉が六曲一双の‘紅葉’、これは熱海のMOAにある尾形光琳の
国宝‘紅白梅図屏風’のような絵で秋になると展示され多くの人の目を楽しま
せてくれる。紅葉がこれほどきらびやかに装飾されて描かれているのはほか
になく、現代版の琳派をイメージさせる傑作。

1940年に描かれた海山十題20点のうち、8点が足立にある。これは
圧巻!お気に入りは海に因む十題の一枚‘曙色’。斜めにのびる波の線がいい
感じで上の4隻の帆船にすっと視線が移っていく。正方形に近い画面を使う
場合、上手いなと思わせる風景画のお手本のようになっている。

山に因む十題の‘雨はる’はこの美術館をつくった足立全康氏(1899~
1990)がはじめて手に入れた作品。大観のこの絵に魅せられた足立氏
は画集を切り取って額に入れ長いこと自分の部屋に飾っていたという。コレ
クターの好きな絵に対する執念は半端ではない。

‘漁夫’にも大変魅了されている。切り立った岩壁に三人の漁師が釣り糸を垂
れている。北斎の‘富嶽三十六景’に漁夫が網打つ姿を描いた‘甲州石班澤’と
いうのがあるが、大観はこれを意識したのかもしれない。岩山の塊が海に
せり出しているところが似ている。

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