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2019.09.07

美術館に乾杯! ふくやま美術館 その一

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   岸田劉生の‘麗子十六歳之像’(1929年)

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    岸田劉生の‘静物’(1917年)

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    奥田元宋の‘若葉の頃’(1946年)

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    池田遙邨の‘みなとの曇り日’(1914年)

JR福山駅のすぐ近くにあるふくやま美で忘れられないのは2003年に
開館15周年を記念して行なわれた‘岸田劉生・麗子展’。蘭島閣の福田平
八郎展同様、この回顧展にもびっくりするほどいい絵が集まった。その
目玉がなんと岸田劉生(1891~1929)の最高傑作であると同時
に日本美術の誇りでもある‘麗子微笑’(1921年 東博)。さらに東近
美にある‘麗子肖像(麗子五歳之像)’も出品された。

10年前の2009年に損保ジャパン美で行われ、そして東京ステーシ
ョンギャラリーで開幕した岸田劉生展でも麗子像の目玉は東近美のもの
だけ。だから、ふくやま美で2点同時に展示されたのはすごいことだっ
た。そのため、多くの美術ファンが駆けつけ大盛況。こういう奇跡的な
展覧会が開けたのはふくやま美が麗子像のひとつを所蔵していたから。

‘麗子十六歳之像’は最後の麗子像で同寸の一枚(笠間日動美)と向かい合
う形で描かれている。16歳になった麗子が正月の羽子板飾りに仕立てら
れているところが劉生流。描かれたのは1929年の6月。この半年後に
劉生は2ヶ月ほど滞在した中国から帰ってきた後山口県の徳山市で急死し
た。享年38。ここには静物画のいいのもある。赤いリンゴやガラス瓶
の質感描写のリアルなこと!目が点になった。

広島県出身の奥田元宋(1912~2003)の‘若葉の頃’は34歳のと
きの作品。お河童髪の女の子とどんと描かれた大きな牛と子牛。どこか
小倉遊亀の絵をみているよう。そして、池田遙邨(1895~1988)
の‘みなとの曇り日’は海のすぐ近くに建つ家々の屋根の光景が心を和ませ
る。

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