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2019.09.08

美術館に乾杯! ふくやま美術館 その二

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    国宝‘短刀 銘 左 筑州住’(南北朝時代 14世紀)

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    ポモドーロの‘球体をもった球体’(1978~80年)

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  デ・キリコの‘広場での二人の哲学者の遭遇’(1972年)

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    須田国太郎の‘冬の漁村’(1937年)

美術館はお宝があると何度も足を運びたくなる。例えば、国宝が1点どん
と飾られていれば規模が大きくなくても美術館のイメージはぐっと上がる。
ここには国宝の短刀がある。南北朝時代に正宗の門人がつくった‘銘 左 
筑州住’。これは豊臣秀吉の愛刀だったもの。2011年根津美で開かれ
た‘名物刀剣ー宝物の日本刀ー’にも出品された。地刃の明るさが目に焼き
つくこの短刀と出会ったことは生涯の思い出。

現代性を強く感じさせるアート作品が大都市にいつも集中しているわけで
はない。美術館を運営する人たちの感性が豊かであればどこにたって存在
する。美術館のロビーに飾ってある‘球体をもつ球体’は得体の知れない金属
のお化けのようなもの。作者はイタリアの現代彫刻家アレナルド・
ポモドーロ(1926~)。光沢のあるゴールドの球体の表面に裂け目を
つくり中の機械の構造体をみせている。ローマのヴァチカン美の中庭に
設置してあったものがここにもあった。やるじゃない!

デ・キリコ(1888~1978)が生み出した形而上絵画に関心を持ち
続けている。デ・キリコにしろマグリットにしろ意表を突くモチーフの組
み合わせをどんなことがきっかけとなって思いつくのだろうか。‘広場での
二人の哲学者の遭遇’はいつものように長くのびる建物の影がデ・キリコ
劇場へ誘い込む。体のパーツが寄木細工にようにつくられた二人の哲学者
が広場の中央で深く思索している。

須田国太郎(1891~1961)は洋画界の大きさ存在であり文化勲章
を受章してもおかしくなかったが、70歳で亡くなったためもらいそこね
た。2005年東近美で大きな回顧展があり、‘冬の漁村’が出品された。
暗い画面に目が慣れてくると、厳しい冬のなかいつもと変わりない漁村の
姿が感じられてくる。

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