« 期待値以上の‘美濃の茶陶’展! | トップページ | 美術館に乾杯! 福岡市美術館 その二 »

2019.09.14

美術館に乾杯! 福岡市美術館 その一

Img_20190914221101
   シャガールの‘空飛ぶアトラ―ジュ’(1945年)

Img_0004_20190914221101
    ダリの‘ポルト・リガトの聖母’(1950年)

Img_0002_20190914221101
  ミロの‘オルガンを聴いている踊り子’(1945年)

Img_0001_20190914221101
    三岸好太郎の‘海と射光’(1934年)

近現代アートならパリのポンピドーやNYのMoMA、グッゲンハイムへ足
をのばすのが手っ取り早いが、一部の日本の美術館にもアッと驚くほど
質の高い作品が存在する。では、その美術館がフランスやアメリカのよ
うに大都市東京にあるかというとそうでもなく、中央から遠く離れたと
ころの美術館に収まっていたりする。そのひとつが福岡市美。

このところシャガール展をみる機会がほとんどない。単独の回顧展は
もう10年くらい遭遇してないような気がする。シャガール(1887
~1985)はお気に入りの画家なので熱心にでかけていたときは福岡
市美にある‘空飛ぶアトラ―ジュ’が定番の出品作としてしばしば登場した。
アトラ―ジュとはそりのこと。そりを引いているのは頭が鶏で胴体が馬
の変種。でも、その姿に不気味さはなく赤ちゃんを抱いた赤ずくめの女
性と男を軽快に運んでいる様子が天使の使いを思わせる。

3年前、国立新美で開催されたダリ展に国内にある傑作ビッグスリーが
集結した。‘ポルト・リガトの聖母’、連作壁画‘幻想的風景’(横浜美)
、そして大作‘テトゥアンの大会戦’(諸橋近美)。ダリは古典絵画の造詣
が深く高い描写力があるためシュール感覚の味付けで見栄えのする見立
聖母像を生み出した。こんないいダリがみれる福岡市民が羨ましい。

ミロ(1893~1983)の‘ゴシック教会でオルガンを聴いている踊
り子’も美術館自慢の一枚。この絵が日本にあるミロのベストワン。縦2m
近くのもある大きなキャンバスに描かれているのはゆるキャラをさらに
くずした感じの丸や曲線のフォルム。その無意識にからまった組み合わ
せがすぐにはタイトルの内容と結びつかないが、それを横においても十分
に楽しめる。

三岸好太郎(1903~1934)の‘海と射光’はあえてヨーロッパのシ
ュルレアリストとくっつけるなら、イブ・タンギーの静かな深海のイメ
ージがたくさん置かれている貝殻とシンクロするかもしれない。

|

« 期待値以上の‘美濃の茶陶’展! | トップページ | 美術館に乾杯! 福岡市美術館 その二 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 期待値以上の‘美濃の茶陶’展! | トップページ | 美術館に乾杯! 福岡市美術館 その二 »