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2019.09.05

美術館に乾杯! 蘭島閣美術館 その一

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      総檜造りの蘭島閣美

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    福田平八郎の‘雪庭’(1936年)

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   福田平八郎の‘花の習作(春日)’(1962年)

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    小野竹喬の‘春日野’(1930年)

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    池田遙邨の‘嵐山渡月橋’(1985年)

2004年、瀬戸内海に浮かぶ島、下蒲刈町(2003年呉市と合併)に
ある蘭島閣美で開催された福田平八郎展にめぐりあった。この美術館につい
てはまったく知らず、どうしてここでカラリストの福田平八郎(1892
~1974)の回顧展が行われるの?という感じだった。ところが、総檜造
りの美術館に入ってみると、福田の代表作がずらずらっと並んでいる。東近
美や京近美が主催する特別展と質的にはなんら遜色のないほどの充実ぶり。
すごいことがおこっていた。

蘭島閣美はなんと福田のいい絵を4点も所蔵している。もっこり積もった雪
の白がとても美しい‘雪庭’、琳派風の意匠性が心を打つ‘花の習作(春日)’、
量感たっぷりに描かれた‘鯉(春水)’、そして水の流れが抽象画を連想させる
‘春雨’、いずれも京近美であった回顧展(2007年)にも出品された。
日本のどこにでも絵画を愛するコレクターがいる。

小野竹喬(1889~1979)の‘春日野’は40歳のころの作品。若木を
垂直に林立させた構図が印象深く、多用される緑はアンリ・ルソーの影響が
みられる。こうした作風から後年に花開いたシンプルな造形感覚と色彩の力
が目をなごませる竹喬独自の表現へと発展していく。

倉敷出身の池田遙邨(1895~1988)の‘嵐山渡月橋’は一見すると洋画
家が描いた風景画を思わせるところがある。例えば、安井曾太郎とか梅原龍
三郎とか。遙邨は最初は西洋画を描いており、途中から日本画に転向する。
この渡月橋は見栄えのする構図がすばらしい。

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