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2019.09.20

予想通りに凄い‘コートールド美展’!

Img_0001_20190920223901     ルノワールの‘桟敷席’(1874年)

 

Img_0003_20190920220501    ドガの‘舞台上の二人の踊り子’(1874年)

 

Img_20190920220501    マネの‘フォリー=ベルジェールのバー’(1882年)

 

Img_0002_20190920220501     ゴーギャンの‘ネヴァーモア’(1897年)

 

今年開かれる西洋美術の展覧会では期待値が断トツに高かったのがこの
‘コートールド美展 魅惑の印象派’(9/10~12/15)。印象派やポスト
印象派のコレクションの質の高さは世界中に知れ渡っているので印象派が好
きな人には心躍る特別展にちがいない。日本での公開は3度目。運よく
1984年と1997年(ともに日本橋高島屋で開催)のときめぐり会い、
また縁があったのは幸運というほかない。

今回ロンドンにある邸宅美術館からからやってきたのは60点。前の2回と
較べるとゴッホの‘耳に包帯をした自画像’とスーラの‘化粧する若い女’の2点
が欠けるだけでほかのいい絵は全部出品されている。これは圧巻のライン
ナップ。1点々の作品が放つ磁力が強いので数が60点に絞り込まれていて
も満足感は入館してからずっとプラトー状態のまま。やはり凄いコレクショ
ンである!

再会したルノワール(1841~1919)の‘桟敷席’を長くみていた。
3年前やって来た代表作‘ムーラン・ド・ラ・ギャレット’同様、この太い黒
の線が下に流れる衣装をまとった美しい女性にも魅了され続けている。目が
点になるのがネックレスが発する白の点々の輝きと手にしている黄金のオペ
ラグラスの質感描写。黒と装飾性の豪華さが見事に融合し色白の女性を引き
立ている。

ドガ(1834~1917)の‘舞台上の二人の踊り子’にはオルセーにある
‘エトワール’以上の魅力を感じている。ドガは人物に動きをつくるのが天才
的に上手い。中央で両手を横にあげる踊り子の姿をみると次にどんな動きへ
移行するのかなんとく想像できるから不思議。

最大の目玉の絵はマネ(1832~1883)の‘フォリー=ベルジェール
のバー’。真ん中に描かれているのがフランス人形のような可愛い顔をして
いるがどこか寂しげなバーメイド。その横にはこちらに背をむけた同僚の
女の子がお客に対応している。普通はこうみる。カウンターがぐるっと回っ
ていると思う。

ところがそうではなく、後ろの女は中央の女の鏡に映った姿。ありゃー、
それは違うでしょう!これがマネ流の描き方。騙されたと思わないで二人
は別人とみて楽しむほうがいい。そして、カウンターのガラスの皿に載っ
ているオレンジの質感に目をこらす。はじめてみたとき秋の柿をイメージ
した。つるつるした柿の皮にそっくり。

ゴーギャン(1848~1903)は並んで飾られている‘ネヴァーモア’と
‘テ・レリオア’が絶品。‘ネヴァーモア’で目に焼きつくのは横たわる裸婦の足
もとにみえる赤い布と枕の黄色の輝き。赤は大原にある傑作‘かぐわしき
大地’にでてくるトカゲの羽の赤の強さをすぐ連想した。こんないいゴーギ
ャンが2点もみれるのだからたまらない。ミューズに感謝!

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