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2019.08.07

美術館に乾杯! 大原美術館 その五

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   ホドラーの‘木を伐る人’(1910年)

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   青木繁の‘男の顔(自画像)’(1904年)

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   岸田劉生の‘童女舞姿’(1924年)

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   関根正二の‘信仰の悲しみ’(1918年)

2008年は2度海外旅行をしたが、事前の展覧会情報はまったくなかった
のに出かけた先で嬉しい回顧展に4回も遭遇した。パリではクールベ展
(グランパレ)とホドラー展(オルセー)、そしてアメリカではホッパー展
&ホーマー展(シカゴ美)、プッサン展(メトロポリタン美)。美術館巡り
をしているとよくこういう幸運に恵まれるので自分には‘セレンディピティ’
(思わぬ幸運に偶然出会う能力)があるのかもしれないと思うようになった。

オルセーでスイス人画家のホドラーの作品をたくさんみたときあっと驚く絵
が現れた。それはスイスの中央銀行から紙幣の絵柄を依頼されて描いた‘木を
伐る人’、これは大原でみたことがあるぞ!隣の方も頷いている。ホドラーは
このモチーフを10数点描いており、2014年西洋美で行われた回顧展に
も別ヴァージョンが1点でていた。斧を大きく振り回す木樵の力感あふれる
姿に視線が釘づけになる。

ブリジストン美に出かけると青木繁(1882~1911)の作品があれも
これもお目にかかれるが、大原にもグッとくる自画像の‘男の顔’がある。この
自画像をみると青木繁が‘俺は絵画の革命をおこす’という強い気概をもって生
きていたことがよくみてとれる。その才能には洋画界の大御所、黒田清輝が
ぶっとばすほどの大きな力があった。

青木も岸田劉生(1891~1929)も絵の修行のため西洋へ出かけなか
った。でも、二人ともスゴイ絵を描いた。大原にある劉生の麗子像は東博に
ある最高傑作‘麗子微笑’とは趣が異なり、女の子の可愛いらしさはなく能役者
の立ち振る舞いを連想させるものがある。麗子はこのとき11歳になっていて
一生懸命モデルをつとめている。

最近、関根正二(1899~1919)の絵が見つかったというニュースが
入ってきた。‘少女’というタイトルがついたパステル画だそうだが、いずれ
神奈川県近美・鎌倉別館に巡回するようなので出かけるつもり。‘信仰の悲み’
はみててジーンとくる一枚。ここには本当にいい絵がある。

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