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2019.08.05

美術館に乾杯! 大原美術館 その三

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   シャヴァンヌの‘幻想’(1866年)

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   ピサロの‘りんご採り’(1886年)

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  ロートレックの‘マルトX夫人の肖像’(1900年)

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  モディリアーニの‘ジャンヌ・エビュテルヌの肖像’(1918年)

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 フレディリックの‘万有は死に帰す’(1893~1918年)

大原のスゴイところは近代以降の画壇で名を成した画家の作品を十分に揃え
ていること。ほかの美術館でオルセーやポンピドーに居るような気分になる
のは西洋美やブリジストン美など数館しかない。日本での知名度はあまり高
くないがフランス人なら誰もが知っているシャバンヌ(1824~1898)
まで児島虎二郎は購入していた。‘幻想’は2014年Bunkamuraで開催され
た‘シャヴァンヌ展’に‘漁夫’とともにどーんと展示された。隣にはオルセーや
ワシントン・ナショナルギャラリーからやって来たものが並んでいるのだか
ら、大原コレクションの質の高さがうかがえる。

印象派の美術本ではピサロ(1830~1903)の頁に大原が所蔵する
点描画風の‘りんご採り’がよく載っている。日が強く当たっている場所と
女性たちがりんごを採っている日陰がうまく描き分けられている。新しい
画法に果敢にチャレンジするのがピサロの真骨頂。偉大な画家である。

以前ロートレック(1864~1901)の回顧展によく遭遇したが、最近
は縁がない。何度も書いているがロートレックの油彩をずっと追っかけてい
る。昨年はコペンハーゲンのニュー・カールスベア美でいい男性の肖像画と
シュザンヌ・バラドンを描いたものをみた。日本にもお気に入りの‘マルトX
夫人の肖像’がある。

ロートレック同様、ファンの多いモディリアーニ(1884~1920)。
だが、日本にある油彩の数は圧倒的にモディリアーニのほうが多い。名古屋
市美には‘おさげ髪の少女’があるし東京富士美は‘アレクサンドル博士’を所有
している。大原の‘ジャンヌ・エビュテルヌの肖像’もとても強い磁力を放つ
作品。首を横に傾けた細長いプロポーションはまさにモディのイメージ。

ベルギーの画家レオン・フレディリック(1856~1940)が25年の
歳月をかけて制作した7枚にわたる‘万有は死に帰す、されど神の愛は万有を
して蘇らしめん’を大原でみたことは生涯の思い出。描かれているのはキリス
ト教の物語。画像は6枚目の復活の場面でたくさんの子ども、大人たちが
びっしり描かれている。このサプライズの群像描写に200%圧倒された。


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