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2019.08.15

美術館に乾杯! 広島県立美術館 その一

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   橋本雅邦の‘風神雷神’(1895年)
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   横山大観の‘井筒’(1897年)

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   川合玉堂の‘渓村春麓’(1907年)

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   菱田春草の‘高士望岳(荘重)’(1902年)

仕事の関係で9年広島に住んでいたので、広島県内および中国地方の美術
館へはよく足を運んだ。広島市内でお馴染みの美術館はゴッホなど西洋
絵画を中心としたひろしま美と日本画や内外の現代美術をコレクションし
ている広島県美。出かける回数が多いのは広島県美のほう。企画展が頻繁
に開催されるため関心のあるものは見逃さないようにしていた。そのおり
常設展示の部屋もまわるのでいい絵や漆器は目に焼きついている。

橋本雅邦(1835~1908)は2008年に川越市美であった回顧展
に遭遇したことと長く追っかけていた最高傑作龍虎図屏風’(1895年 
静嘉堂文庫美)との対面が叶ったので今は済マークつき画家となっている。
‘風神雷神’と出会ったときまず思ったのは宗達の風神雷神とはちがうユーモ
ラスなスタイルもありなんだと。左の風神の戯画チックな姿に親しみを覚
える。

横山大観(1868~1958)の‘井筒’も忘れられない一枚。この古典的
な名前を苗字にしているのでびっくりするやら嬉しいやら。‘井筒’は井戸の
まわりの囲いのことだが、幼き恋の話にもなる。手前のうつむきかげんで
照れてるのは男の子。でも、ぱっとみると女の子が二人いるのかと思ってし
まう。なんかいい感じ。

橋本雅邦に学んだ川合玉堂(1873~1957)はお気に入りの画家。
ときどき玉堂の農村の絵や鵜飼を無性にみたくなることがある。ここにあ
る‘渓村春麓’は勢いよく流れ落ちる渓水の白とその前の青のコントラストに
目を見張らされた。山の奥にどんどん進んで行くと川の色がこんな深い青
になってくる。このリアリティにぐっと惹きこまれる。

広島県美が所蔵する日本画はびっくりするほど質が高い。明治以降に活躍
した日本画家のオールスターたちが続々登場するのだからたまらない。
菱田春草(1874~1911)の‘高士望岳(荘重)’は2014年に
東近美で行われた大回顧展にお呼びがかかった。この高士のように無の
境地になって目の前に屹立する巨大な岩山の光景をいつまでもながめてい
たい。

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