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2019.07.09

美術館に乾杯! オルセー美 その十七

Img_0001_20190709214901     ゴッホの‘昼寝’(1890年)

 

Img_20190709214901    ゴッホの‘フィンセントの寝室’(1889年)

 

Img_0002_20190709214901    ゴッホの‘ガシェ医師の肖像’(1890年)

 

Img_0004_20190709214901    ゴッホの‘オーヴェールの教会’(1890年)

 

ゴッホ(1853~1890)の人気は相変わらず高く、秋には上野の森
美で回顧展が開かれる(10/11~1/13)。そして、現在西洋美の
‘松方コレクション展’にオルセーから‘フィンセントの寝室’が出品されてい
る。回顧展と並行しての興行となる期待の‘コートールド美展’に1点、
そのあと来年3月の‘ロンドン・ナショナルギャラリー展’では有名な‘ひま
わり’が登場する。これほどゴッホの名画が断続的にでてくると一年の多く
を楽しくすごせる。つくづくゴッホのファンでよかったなと思う。

若い頃ジュネーブに住んでいたとき、オルセーとアムステルダムのゴッホ
美に出かけ念願のゴッホの本物の絵と対面した。ゴッホは資力があり
熱い愛情を抱く数多くのコレクターが追っかけるので世界中の美術館で
所蔵されているが、オルセーには流石いいのが揃っている。ゴッホの‘イエ
ローパワー’がさく裂した‘昼寝’には敏感に反応する。これは敬愛するミレ
ーへのオマージュ。立ち尽くしてみていた。

今東京でみられる‘フィンセントの寝室’はゴッホが耳を切ったあと滞在した
サン・レミ時代のレプリカ。最初に描かれたのはゴッホ美にあるもの。
人がいない部屋というのは味気ないが、ベッドや椅子を静物画のモチーフ
である果物やお皿のように見立てるとこの絵はセザンヌの静物画の同類
とみえなくもない。透視図法で描かれているので物の配置に安心感がある。
そして、スッキリした色彩が強く印象に残る。

ゴッホが亡くなる前2ヶ月住んだのがパリ郊外のオーヴェール・シュル・
オワーズ。このとき37歳。ここでもいい絵をたくさん描いている。とく
にすばらしいのが‘ガシェ医師の肖像’と‘オーヴェールの教会’、ともに目に
飛び込んでくるのは強い青と緑とアクセント的に使われている赤。
なにしろはじめてのゴッホだから、こんな傑作をみると天にも昇るような
気持ち。ゴッホに乾杯!と心の中で叫んだ。

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