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2019.07.30

美術館に乾杯! 大英博物館 その五

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   ‘サットン・フーの鉄製兜’(7世紀)

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   ‘黄金のベルトバックル’(7世紀)

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   ‘バターシーの盾’(前350~前50年)

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   ‘青銅製のフラゴン’(前450年)

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   ‘アステカのトルコ石モザイク’(15~16世紀)

‘サットン・フーの鉄製兜’はイギリス人なら知らぬ者がないお宝中のお宝で
‘イギリスのツタンカーメンのマスク’と呼ばれている。1939年、東部
サフォーク州のサットン・フーでアングロサクソンの巨大な船葬墓が発見
され、この儀式用の兜や‘黄金のベルトバックル’、‘飾り留具’などの副葬品
が出土した。

カッコいい‘鉄兜’は覗き穴の上には銀の針金を象嵌し眉を表現する巧みな
細工がみられる。こうした豪華な副葬品から葬られたのは7世紀のアング
ロサクソンの王と言われている。

‘バターシーの盾’はアングロサクソン人より前にブリテン島の住民となっ
たケルト人がつくった工芸品の至宝のひとつ。3つの円のなかに洗練され
た渦巻き文様をあしらったデザインセンスが本当にすばらしい。前500
~後50年頃のケルトのラ・テーヌ文化にこんな抽象的な表現があったと
は!何から刺激をうけてこんな描写が生まれたのだろうか。

フランスで発見された‘青銅製フラゴン’は初期ラ・テーヌ美術の優品。フラ
ゴンはワイン壺のことでエトルリアで流行した形。興味深い造形をしており、
柄には口縁に手をかけた獰猛な犬をかたどり注ぎ口には小さなアヒルがいる。
芸が細かいことに感心する。

‘アステカのトルコ石モザイク’のインパクトの強さは半端ではない。アステ
カ人にとってトルコ石は火や太陽の光を表すものであり特別の価値をもって
いた。そのため儀式で使われる道具や王や神官たちの装身具の素材となった。
青の輝きが胴体を共有する2匹の蛇の存在感を浮き彫りにしている。

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