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2019.07.18

美術館に乾杯! オルセー美 その二十六

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   ギマールの‘喫煙室の腰掛’(1897年)

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    マッキントッシュの‘椅子’(1897年)

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   ガレの‘蜻蛉文脚付戸棚’(1904年)

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  シャルパンチエ&ビゴの‘食堂内装装飾’(1901年)

フランスのアールヌー・ヴォーが目に飛び込んでくる街はひとつは
ガレ(1846~1904)やドーム兄弟が斬新なガラス工芸をうみだした
ナンシー、そしてもうひとつは建築家ギマール(1867~1942)が
活躍したパリ。じつはナンシーにはまだ縁がない。パリから高速バスを利用
すれば1時間半くらいで到着するようなのでいつか訪ねてみたい。

ギマールが1900年のパリ万博に間に合わせるために1899年から大急
ぎでつくったアール・ヌーヴォーのデザインで装飾した地下鉄出入口、現在
88ヶ所あるそうだがまだ一つしかみていない。パリの街をあちこち動いて
また出くわすのを楽しみにしているが、同時にギマールの出世作である‘カス
テル・べランジェ’の門やベランダに施された植物を連想させるような曲線的
な装飾にもお目にかかりたい。オルセーに飾られている‘喫煙室の腰掛’も心
をふわふわさせる傑作。非対称でゆがみのある造形なのにどこか落ち着くの
は全体のバランスがうまくとれているから。並の美意識ではつくれない。

スコットランドで新しい建築や家具で名を知られたマッキントッシュ
(1868~1928)のイメージはなんといってもこの‘ハイバックチェア’
で固まっている。椅子単体だってアートという思いがあるので背もたれもぐっ
と高くなる。でもそれが違和感がなく存在しているところがマッキントッシュ
の才能。

ガレの戸棚がとてもユニーク。羽をのばした蜻蛉を脚に変身させるのはシュル
レアリスムのバブルイメージの発想。これは参った!そして、秘密の邸宅に
紛れ込んだ気分になるのが彫刻家のシャルパンチエ(1856~1906)と
陶芸家のビゴ(1862~1927)がつくった‘食堂内装装飾’。壁のまわり
や天井にしなやかに曲がってのびる木の枝に目を見張らされる。これも自然の
植物を連想させるアール・ヌーヴォー様式のひとつの形。

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