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2019.07.29

美術館に乾杯! 大英博物館 その四

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   ‘円盤投げ’(2世紀 原作は前450~440年)

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  ‘アウグストゥスの頭部’(前27~25年)

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   ‘ハドリアヌス帝の胸像’(118年)

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 ‘うずくまるアフロディテ’(2世紀 原作は前3世紀)

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    ‘ポーランドの壺’(5~25年)

古代ローマの彫刻をみたくてでかけたローマ国立博で最も感動したのが美術
の教科書にも載っている‘円盤投げ’。前5世紀に活躍した古代ギリシャの彫刻
家ミュロンの原作をローマ時代にコピーしたものだが、この別ヴァージョン
が大英博にもある。こちらは2011年西洋美で開かれた‘古代ギリシャ展’で
初公開された。足を運んだ方も多いかもしれない。

鍛え抜かれた筋肉のリアルな描写とスピード感を感じさせるアスリートの
躍動的な動きはギリシャ彫刻のスゴさをあますところなく伝えている。ミュ
ロンのオリジナルは1点もなくすべて模刻だが、これほど高い技術が発揮され
ていれば心に十分ヒットする。顔は本来円盤の方をみていたが大英博に収め
られる以前の18世紀に前を向く姿に修復された。

ローマ時代の皇帝のなかで肖像彫刻が多いのがアウグストゥスとハドリアヌス、
男性の肖像画への興味は女性に比べればかなり低いのに、彫刻に限っては関心
度は男女半々。だから、この2つ前には長くいた。とくに瞳を大理石とガラ
スで象嵌したアウグストゥスのブロンズ像は強い磁力を放っていた。

2世紀頃に模刻された‘うずくまるアフロディテ’は顔を向けている後ろ側から
みたほうが正面からよりは断然いいかもしれない。さらに離れてみるとそれ
はもうこっそりのぞき見しているのと同じ。この女神像にはそんな動きをさせ
てしまう危うい裸婦の魅力が秘められている。

‘ポーランドの壺’はローマ時代につくられたガラス製品のなかでも最高級品と
されたカメオグラスの一品。コバルトブルーのガラスの上に白いガラスが重
ねられており、表面の白いガラスだけを削りとり繊細な絵柄を描きだしてい
る。まるでパルテノン神殿のフリーズに装飾されたレリーフをみているよう。

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