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2019.06.05

美術館に乾杯! ルーヴル美 その十三

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     プッサンの‘アルカディアの牧人’(1639年)

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     プッサンの‘ソロモンの審判’(1649年)

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    ロランの‘オデュッセウスのいる港の風景’(1648年)

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   ロベールの‘ポン・デュ・ガール’(1786年)

気になる画家がいるとき、その回顧展に遭遇すると画家との距離が一気に
縮まり作品への思い込みがいっそう強くなる。本籍フランス・ノルマン
ディー、現住所イタリア・ローマの画家プッサン(1594~1665)
は2008年NYへでかけたら運良くメトロポリタンで開かれていた大回
顧展に出くわした。世界中の美術館から39点が集結、プッサンがスゴイ
画家であることに思い知った。

ルーヴルでプッサンは3つくらいの部屋に飾られている。みたのは21点、
まだ倉庫にあるかもしれないが群を抜く多さ。最初の訪問でしっかりみたの
は代表作の‘アルカディアの牧人’、美術全集に載っていたからどうしても
見逃すわけにはいかない。大きな墓石に刻まれた文字はラテン語で‘アルカ
ディアにも我はあり’、我は死神で理想郷のアルカディアにもいる、という
意味。死をテーマにした絵なのに右にいる美女のせいで憂鬱な感情を忘れ
させる。

‘ソロモンの審判’には強い衝撃を受ける。赤ん坊をめぐって争う2人の母親
にむかってソロモンは‘子どもを半分に裂いて分けよう’と言う。本当の母親
(左側)は‘それだけはやめてください、この子をあの女(右側)にやって
いいですから’と懇願する。するとソロモンは‘わかった、お前が母親だなと’
頷く。夢のなかで神から授かった知恵を使ってソロモンは問題をすぐ解決
する。

プッサンと同じく生涯のほとんどをイタリアで過ごしたクロード・ロラン
(1602~1682)もフランス人画家だけにいいのが揃っている。
金色の光が港湾の情景を一際美しくみせる‘クリュセイスを父親のもとに返
すオデュッセウスのいる港の風景’は印象深い一枚。日本にもやって来た。

ユベール・ロベール(1733~1808)は18世紀の新古典主義の
風景画を得意とした画家。廃墟や古代建築物のある風景をたくさん描いた。
‘ポン・デュ・ガール’は古代ローマ時代につくられた三重のアーチの水道
橋。場所はアヴィニョンから20㎞のところ。TVのフランス紀行でその
存在を知りいつかみたいと強く願っている。

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