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2019.06.11

美術館に乾杯! ルーヴル美 その十九

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    ダヴィッドの‘ナポレオン1世の戴冠式’(1807年)

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    ダヴィッドの‘レカミエ夫人の肖像’(1800年)

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     ダヴィッドの‘ホラティウス兄弟の誓い’(1785年)

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  グロの‘ペスト患者を見舞うナポレオン’(1804年)

ドゥノン翼の2階がルーヴルのなかでは人気のフロア。お目当てのダ・ヴィ
ンチの‘モナ・リザ’をみたあと圧倒的な大画面に息を呑むのがダヴィッド
(1748~1825)の代表作‘ナポレオン1世の戴冠式’。縦6.9m、
横9.3mの巨大なキャンバスに描かれているのは1804年、ノートル
ダム寺院で行われた実際の戴冠式の様子。といっても、ナポレオン
(1769~1821)が妻のジョセフィーヌに冠を授ける場面。これは
ナポレオンが教皇から冠をかぶせられるのを嫌ったため。そのため、権力
をみせつける構成になった。後ろにいる教皇は右手をあげ祝福のポーズを
とっている。

ダヴィッドの肖像画で200%魅了されるのが‘レカミエ夫人の肖像’。
彼女の美貌は多くの男たちを虜にし社交界の花形だった。皇帝ナポレオ
ンもいい寄ったが彼女の答えは‘ノン’。そのことで後に‘危険思想の持ち主’
として一時パリから追放される。権力者の報復は容赦ない。

プッサン同様ダヴィッドは歴史画の名手。古代ローマを題材にした‘サビニ
の女たちの略奪’と‘ホラティウス兄弟の誓い’が目を惹く。日本には毛利
元就が3人の息子にいいきかせた‘3本の矢’という話があるが、‘ホラティ
ウス’はこれと似たような感じ。3兄弟は剣をもつ父親に敵国の兄弟に打ち
勝つことを誓う。男たちはこんなに勇ましいのに、母親や姉妹たちは別れ
を嘆き悲しんでいる。いつの世でも戦争は女性たちをつらいめにあわせる。

アントワーヌ=ジャン・グロもナポレオンを多く描いた。‘ヤッファのペス
ト患者を見舞うナポレオン’、‘アイラウのナポレオン’が印象深い。いずれ
も病気にかかった人々や戦い傷つき死に至った兵士の痛ましい姿がドラク
ロワ風に重っ苦しく描かれている。


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