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2019.06.18

ダ・ヴィンチの自画像!

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     ‘ルカーニアの肖像画’(NHK・BS1ダヴィンチ 幻の肖像画より)

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    肖像画が発見された南イタリアのサレルノ

先月、NHK・BS1で‘ダ・ヴィンチ 幻の肖像画’という美術番組
(1時間43分)が放送された。BS1はときどきこういう美術ドキュメ
ントものをするが、今回は運良くアンテナに引っかかった。2018
年フランスのTV局の制作でNHKやドイツも参画している。

2008年にイタリアの美術史家はこの古い肖像画を発見した。すぐ
ダ・ヴィンチと直感したという。これを所蔵していたのはサレルノに
住むコレクターで‘ガリレオの絵’と思っていたようだ。こういう情報は
まったく入ってこなかったが、この美術史家は修復士らとプロジェク
トつくってこれがダ・ヴィンチ(1452~1519)が描いた自画
像かどうか科学的な調査を入念にしていた。

確認することはいろいろある。使われた顔料、絵の土台であるパネル
板の材質の特定(ポプラと判明)、木が存在した時期(炭素14法に
よる年代測定)、弟子のメルツィが1515年頃描いたダ・ヴィンチ
の肖像画との比較、‘モナ・リザ’で使われたスフマートの技法との
関連性、そして画面に残された指紋の分析。

‘ルカーニアの肖像画’と名付けられたこの絵はこうした分析によって
ダ・ヴィンチが15世紀の末から16世紀の初頭にかけて描いた自画
像という可能性が高くなってきた。ダ・ヴィンチがちょうど50歳の
頃である。現在、修復されて‘古代ルカーニア博物館’におさまっている。
ルカ―ニアはサレルノの古い呼び名、俄然みたくなった。どこかの
美術館が動いてくれるとありがたいのだが、、果たして。

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