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2019.06.26

美術館に乾杯! オルセー美 その六

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   バーン=ジョーンズの‘運命の女神の車輪’(1883年)

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    クノップフの‘マリア・モノン’(1887年)

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       ティソの‘舞踏会’(1885年)

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    サージェントの‘ラ・カルメンシータ’(1890年)

オルセーをまわっていると予想外の絵に出くわすことがある。それが関心を
寄せている画家のものだと足が思わずとまりいい気分になる。ラファエロ
前派のバーン=ジョーンズ(1833~1898)の‘運命の女神の車輪’は
そんな作品。これは画家のトップ5に入る傑作。短冊のような縦長の画面に
は中央に短縮法で描かれた大きな車輪がおかれ左に運命の女神、そして右
には裸の男性が3人車輪を背にしてまわっている。この人物配置がとても
ユニークなので強く印象に残る。

ベルギー象徴派のクノップフ(1858~1921)の作品はベルギー以外
ではなかなかみる機会がない。アメリカの美術館やロンドンのナショナル
ギャラリーでお目にかかった記憶がない。でも、オルセーにはこの‘マリア・
モノン’がある。クノップフ独特のとても静かでどこか沈んだ感情がただよ
う肖像画だがじわじわ惹かれていく。

社交界で一際目立つ美貌の女性にスポットをあてた‘舞踏会’を描いたジェー
ムズ・ティソ(1836~1902)はフランス西部の街ナントの出身。
両親が高級婦人服の仕立屋を営んでいたので幼いころからいいドレスを見慣
れていた。だから、このモデルを華やかな装いで輝かせるのはお手のもの。
シルクのサテンのドレスだけでなく髪飾りや手にする扇まで黄色尽くし、
これほど黄色の力に幻惑される女性画はほかにない。

ボストン生まれのサージェント(1856~1925)は一生つきあってい
こうと決めている画家のひとり。日本で回顧展が開かれることを強く願って
いるが、まだ実現していない。同じくアメリカ人のホイッスラー(1834
~1903)がロンドンを中心に活躍したのに対して、サージェントはパリ
で上流階級の女性の肖像画を描いて一世を風靡した。このスペインのバレ
リーナ、カルメン・ドセの肖像もすばらしい出来映え。堂々とした姿が圧倒
される。

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