« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十四 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十六 »

2019.06.07

美術館に乾杯! ルーヴル美 その十五

Img_0002_71
    エル・グレコの‘キリストの磔刑’(1579年)

Img_78
   ベラスケスの‘王女マルガリータの肖像’(1654年)

Img_0001_75
     リベラの‘羊飼いの礼拝’(1650年)

Img_0004_32
     ムリリョの‘乞食の少年’(1650年)

マドリードのプラドへ行きエル・グレコやベラスケス、ゴヤらを存分にみる
とほかの国の美術館でスペイン絵画はスルーしてもいいかなという気になる。
でも、天才画家たちの作品は貪欲にみたほうがいい。とくに、ルーヴル、
メトロポリタン、ロンドンおよびワシントンのナショナル・ギャラリーのコ
レクションは数ではプラドには叶わないがとてもいい作品が目を楽しませて
くれる。

ルーヴルのエル・グレコ(1541~1614)は2点、大作の‘キリストの
磔刑と2人の寄進者’はプラドにいるような感じ。エル・グレコの58年後に
生まれたベラスケス(1599~1660)はお得意の‘王女マルガリータの
肖像’に大変魅了される。マルガリータはご存知のように代表作の‘ラス・メニ
ーナス’をはじめとして何枚も描かれた。‘ラス・メニーナス’は5歳のときの
ものだが、これは3歳のマルガリータ。この頃が一番かわいい。ウィーン
美術史美には同じく3歳の肖像画があるが海外にはなかなか貸し出さない。
日本に来たのは一度だけ。何度も出品されるのは8歳の‘青衣の王女マルガリ
ータ’のほう。今秋また登場する。

バレンシア生まれのリベラ(1591~1652)は17世紀初頭にイタリア
に渡りカラヴァッジョの影響を強くうけたあとナポリを拠点にして宗教画を
描いた。とくに惹かれるのはとびっきりの美女が扮した聖母マリアと幼子
キリストが描かれた‘羊飼いの礼拝’。プラドにある‘マグダラのマリア’同様、
その美しさに200%KOされる。

ラファエロとともに‘聖母子の画家’と呼ばれるムリリョ(1617~
1682)はベラスケスと同じセビリアの出身。プラドにあるすばらしい
‘無原罪のお宿り’や聖母子の絵に心を奪われ続けているが、セビリアの貧し
い子どもたちを描いた風俗画にもぐっとくる。その最高傑作が左から差し込
む強い光が腰を下ろした丸坊主の少年にあたる‘乞食の少年’。この絵をみて
ムリリョが心根の優しい人物であることがいっぺんにわかった。

|

« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十四 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十六 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十四 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十六 »