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2019.06.27

美術館に乾杯! オルセー美 その七

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    ルドンの‘目をとじて’(1890年)

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     ルドンの‘長首の壺の草花’(1912年)

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    トーロップの‘欲望と充足’(1893年)

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    クリムトの‘樹木のなかのバラ’(1905年)

マドリードのプラドへ行けばエル・グレコやベラスケス、ゴヤといった
スペインの画家の作品がたっぷりみれるように、オルセーでは日本では
ほとんど縁がないフランス人画家に出会える。シャヴァンヌ、モローが
そうであり、ルドン(1840~1916)とも対面できる。

今でこそ、三菱一号館美が購入したルドンの大作が楽しめるが、はじめ
てオルセーを訪問したときは名前にまったく馴染みがなかった。5,6点
展示してあったなかで思わず足がとまったのがそれまでの‘黒’の絵画から
色彩に転じた‘目をとじて’。小品なのに目をとじた女性の内面性が感じら
れ強く印象に残っている。

そして、心はがはじけるほど夢中にさせる‘長首の壺の草花’にも200%
参っている。パステルの魅力が赤や黄色が輝く花びらから感じられ時間
を忘れてみてしまう。小さい頃から孤独な生活を送っていたルドンがどこ
で色に目覚めたのだろうか。結婚を機に脱抑制状態になり持ち前のカラリ
ストの天分が解放されたのかもしれない。不思議な画家である。

ヤン・トーロップ(1858~1928)はインドネシアのジャワで生ま
れたオランダの画家。これまで、その作品をまとまったかたちでみたのは
クレラー=ミュラー美くらいしかない。‘欲望と充足’はグラフィカルな作品
で平板な人物表現や柔らかな細い曲線をみると現在東京都美に再現されて
いるクリムトの‘ベートベン・フリーズ’を連想する。

そのクリムトの‘樹木の中のバラ’がみれるのもオルセーのすごいところ。
これは1905年から1910年の間に描かれた10点の風景画のひとつ。
正方形の画面は点描画風に緑でうめつくされている。少し離れてみると豊
かな色彩をたたえたバラの美しさが浮き上がってくる。クリムト展
(~7/10)にでている風景画がまたみたくなってきた。

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