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2019.06.02

2度目の‘キスリング展’!

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    ‘サント=ロペでの昼寝’(1916年 プティ・パレ美)

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     ‘ベル・ガズー’(1933年 カンティー二美)

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     ‘長椅子の裸婦’(1938年)

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     ‘マルセイユ’(1940年 プティ・パレ美)

久しぶりに東京都庭園美を訪問し、現在開催されている‘キスリング展’
(4/20~7/7)をみてきた。モディリアーニや藤田嗣治らとともに
エコール・ド・パリの画家として活躍したキスリング(1891~
1953)の回顧展は運よく2007年に横浜そごうで体験したので、
画業全体のイメージがおおよそできあがっている。といっても描かれた
肖像画や裸婦図、静物画などは数多くあるため、プラスαへの期待を込
めて庭園美へ向かった。

3つ目の部屋がこの展覧会のハイライトかもしれない。そごう美でもみ
た‘サント=ロペの昼寝’と‘ベル・ガズー’が目を楽しませてくれる。とも
に色彩の力がとても強く、とくに‘サント=ロペ’はフォーヴィスムを連
想させる。そして、女性が顔を載せている丸テーブルの平板な描き方は
マティスの室内画にもよくみられる。

一方、女性の肖像画は黄色と赤と黒のチェック柄のワンピースが視線を
釘づけにする。また、じっとみていると背景の花びらや木々の緑の強い
筆使いがどうにも気になる。そう、アンリ・ルソーのジャングル画がか
ぶってくる。キスリングとルソーとの間に接点があったとは!この絵は
大収穫だった。

‘長椅子の裸婦’もつい惹きこまれた一枚。裸婦図はパリ市近美蔵の‘赤い
長椅子の裸婦’も再来日していたが、今回は‘長椅子’のほうを長くみて
いた。モディリアーニの裸婦をみているような感じだが、モデルはひょ
っとしてモンパルナスのキキ?

今回出品されている風景画は全部で8点、お気に入りは‘マルセイユ’、
いかにも日曜画家が好んで描きそうな構図にほっとする。中央の安定
感のある建物が横に並び、空には白い雲、そして手前の海には係留する
たくさんのヨットに加え白い帆をたてた小舟が軽快に波の間を進んで
いる。

裸婦図と同様にたくさん描いた花の絵は花びらの輝きにハットさせられ
るものがいくつも登場する。みてのお楽しみ!静物画のなかにサトエ記
念21世紀美がもっている作品はけっこうでてくる。先般、友人とクリ
ムト展をみたとき、この美術館が話題になった。キスリングの静物画を
これほどコレクションしているとは思ってもみなかった。この調子だと
ほかにもいい絵がありそう。

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