« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その八 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十 »

2019.05.29

美術館に乾杯! ルーヴル美 その九

Img_70
   ウテワールの‘ペルセウスとアンドロメダ’(1611年)

Img_0003_60
   マサイスの‘ダヴィデとバテシバ’(1562年)

Img_0001_67
  フォンテーヌブロー派の‘ガブリエル・デストレとその妹’(1595年)

Img_0002_65
      カロンの‘ティブルの巫女’(1580年)

絵画を鑑賞するときは性に合わない画家の数をなるべく少なくしているが、
どうしてもダメな絵もある。そのひとつがマニエリスム、ブロンズィーノ
とパルミジャニーノだけは別扱いで楽しんでいるがほかはいつも軽くみ
ている。これはイタリア画家についての好みだが、フランスやオランダ、
ベルギーの北方のマニエリスムは見方が変わりニヤニヤしながらみること
が多い。

ルーヴルにある北方マニエリスムではオランダのヨアヒム・ウテワール
(1566~1638)の‘ペルセウスとアンドロメダ’がお気に入り。髑髏
や貝殻がたくさんある岩場に立つアンドロメダの肢体美にもうメロメロ、
これほどの美女を救い出すのだから英雄ペルセウスの体からはアドレナ
リンがドバッと出ないはずがない。海上にいる怪物を仕留めるのは朝飯前
だろう。

もう一人アントワープで活躍したヤン・マサイス(1510~1575)
の‘ダヴィデとバテシバ’はどこかほんわかした宗教画でマニエリスム特有
の怪奇さがぐんと薄くなっている。右に居る侍女が笑っているのがおもし
ろい。‘ダヴィデの王様、バテシバさんにぞっこんだからもう手放さない
ね’とかなんとか想像しているのだろうか。

フォンテーヌブロー派の‘ガブリエル・デストレとその妹’は右がアンリ
4世の愛人ガブリエルで左が妹。妹がガブリエルの乳首をつまんでいると
ころがハッとする。そして、ガブリエルはというと左手で指輪をつかんで
いる。裸体の女性がこういうポーズをとる肖像画はほかにない。忘れられ
ない一枚。

アントワーヌ・カロン(1520~1600)の描いた‘ティブルの巫女’
は宗教戦争の時代の首都パリで盛大に営まれた祭礼の舞台のひとつを再現
したもの。ローマの伝説の話が一大ページェントになったので見る者は
一粒で二度美味しい状態になる。一種の風俗画でもあるので画面の隅から
隅までじっくりみると楽しめる。

|

« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その八 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その八 | トップページ | 美術館に乾杯! ルーヴル美 その十 »