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2019.05.06

美術館に乾杯! ペギー・グッゲンハイム美 その二

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     エルンストの‘花嫁の着付け’(1940年)

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     ミロの‘オランダの室内Ⅱ’(1928年)

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     ダリの‘液状の望みの誕生’(1932年)

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     タンギーの‘宝石ケースのなかの太陽’(1937年)

元号が令和に変わった5/1に美術館をまわったとき、東京都美で行われてい
るクリムト展をチラッと覗いてみたら大勢の人がいた。流石、クリムトの
人気は高い。同じタイミングで国立新美でも‘ウイーン・モダン’をテーマにク
リムト、シーレが展示されているので今年はクリムトイヤーかもしれない。
5/23に出かけることにしている。

昨年はムンクにスポットがあたり、今年はクリムトに注目が集まる。そうな
ると、気が早いが来年のオリンピックイヤーは何をもってくるのか。確たる
情報は全然ないが、また期待したいのがシュルレアリスム展。展覧会があろ
ううがなかろうがシュルレアリスムは印象派同様、ライフワーク。だから、
ミロやダリ、マグリットらの絵はときどき画集や図録を引っ張り出しみて
いる。

ペギー女史はシュルレアリスムが好きだったからいい絵が揃っている。その
なかで怪しげな磁力を強く放射しているのがエルンスト(1891~
1976)の‘花嫁の着付け’、絵の前に立った瞬間度肝を抜かれた。一体こ
の花嫁は何者か、目の覚める赤いマントをまとった猛禽がじっとこちらをみ
ているが、よくみるとマントの間に女性の裸婦がみえる。そして、花嫁の横
には槍をもった鶴人間みたいな怪物が。静かで美しい鶴や白鳥のイメージを
こういういかつい兵士に変容してしまうエルンストのシュール力は半端では
ない。

ミロ(1893~1983)のユーモラスな‘オランダの室内Ⅱ’も忘れられ
ない一枚。この絵のもとになっているのはミロがオランダを訪問したときみ
たヤン・スターンの風俗画、‘猫のダンスの練習’、白い風船みたいなものが
あるのがテーブルで手前の黄色の体をしたものが跳びはねている猫。左の顎
と額が出っぱる男の横顔がおもしろい。こういう楽しい絵を描いてくれるか
らミロはやめられない。どこか大規模な回顧展をやってくれぇー!

作品についたタイトルが意味不明?なのはシュルレアリスム絵画では当たり
前みたいなものだが、ダリ(1904~1989)の‘液状の望みの誕生’と
タンギー(1900~1955)の‘宝石ケースのなかの太陽’についても、
描かれた内容をいくらみてもその意味するところがタイトルとしっくり結び
つかない。シュルレアリスムは謎につつまれた夢の世界の表現や不思議な
モチーフの組み合わせに心がどれだけ揺すぶられるかで価値が決まる。

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