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2019.05.28

美術館に乾杯! ルーヴル美 その八

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  コレッジョの‘ヴィーナス、サテュロス、キューピッド’(1525年)

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     クルエの‘フランソワ1世の肖像’(1530年)

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     クザンの‘エヴァ・プリマ・パンドラ’(1549年)

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     ペンニの‘狩人姿のディアナ’(1550年)

美術館へ出かける回数を重ねるごとに以前はみる余裕がなかった作品にまで
関心がいくようになる。ルーヴルで購入したカタログに掲載されている絵
を全部目のなかに入れるのは簡単なことでないが、なんといってもここは
西洋絵画の殿堂。2周目からはここでしか見ない画家たちにも必見のマーク
がつく。

パルマで活躍した画家、コレッジョ(1489~1534)は愛らしい聖母
子を描く一方、マニエリスムの匂いのする怪しげな絵もある。‘ヴィーナス、
サテュロス、キューピッド’は真んなかのヴィーナスがかなり官能的。
半分人間で半分牡山羊のサテュロスがこっそりとかけてあった布をはがし眠
っているヴィーナスとキューピッドをみせてくれる。こういう気が利く怪人
は好感度が増す。

フランツ・クルエの‘フランソワ1世の肖像’は一見の価値がある。この絵の
前に立ったのはだいぶ後になってだが、みた瞬間もっと早く見ておくべき
だったと思った。フランソワの顔は横において思わず見惚れてしまうのが
縦にのびる黒の太線が目を惹く絹の衣装。この黒の帯と金の装飾模様を浮
き上がらせるグレイの絹地の滑らかな質感。リアリティが半端でない精緻な
描写はまるでドイツのホルバインの絵をみているよう。

フォンテーヌブロー派のコーナーではジャン・クザン(1490~
1560)の‘エヴァ・プリマ・パンドラ’が心をザワザワさせる。これは
フランス人が描いた最初の裸体画。十頭身くらいありそうな肢体を横たえ
ている女性はエヴァとパンドラのダブル悪女。冷酷そうな表情がかえって
男の感情を燃え上がらせる。髑髏を触る右手には禁断のリンゴの枝を持ち、
左手をパンドラの甕においている。こういう圧の強い女性とはほどほどに
するに限る。

ルカ・ペン二の‘狩人姿のディアナ’はいかにもフォンテーヌブロー派をイメ
ージさせる一枚。ディアナは狩猟と弓術の女神、犬をしたがえこちらをチラ
ッとみる姿がとても優雅。弓を緊急に調達しついて行きたくなる。

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