« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その六 | トップページ | 期待を上回る‘クリムト展’! »

2019.05.22

美術館に乾杯! ルーヴル美 その七

Img_64
     デューラーの‘自画像’(1493年)

Img_0001_62
     クラーナハの‘風景の中のヴィーナス’(1529年)

Img_0002_59
     ホルバインの‘エラスムスの肖像’(1523年)

Img_0003_56
     マセイスの‘両替商とその妻’(1514年)

ドイツの画家で最初に覚えたのはデューラー(1471~1528)。
すぐ思いつくのはいくつも描いた‘自画像’,ミュンヘンのアルテピナコテ
ークにあるのが28歳のときのもので、マドリードのプラドのは26歳、
ルーヴルが所蔵するのは一番若く22歳のデューラー、なかなかのイケ
メンで繊細な感受性をうかがわせる表情が印象深い。

デューラーの1年後に生まれたクラーナハ(1472~1553)の関心
度は昔からそれほど高くなかった。薄いヴェールをまとった異様に背が
高いヴィーナスにちょっと違和感があった。ところが、この‘風景の中の
ヴィーナス’のような絵を離れて若い娘の肖像画をじっくり見ると意外に
可愛いくて親しみがもてる。今は濃いキャラクターの女性が豪華な衣装
を着ている姿は悪くないなと思うようになった。

細密な描写でリアルな肖像画を描く画家はデューラーだけではない。
ホルバイン(1497~1543)も肖像画の名手。ここでは3点みた
が、横向きのエラスムスを描いたものに思わず足がとまった。リアル
すぎて目の前に本人がいるよう。あの有名なエラスムスはこんな顔をし
ていたのか!絵画の力はやはり大きい。

クェンティン・マセイス(1465~1530)の‘両替商とその妻’は
とても興味深い風俗画。マセイスはアントワープでエラスムスと交流し
ていた人物。この絵にはファン・エイクがよく使う仕掛けがある。手前
の鏡に教会と部屋の隅にいる爺さんが映っている。そして、右端にみえ
る後ろのドアの外に男が2人いる。だから、大きく描かれた夫婦のほか
に3人がわからないように描き込まれている。目が点になるのは天秤で
測っている金貨やグラスや真珠の質感描写。こういうだまし絵的な絵は
画面に惹きこまれる。

|

« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その六 | トップページ | 期待を上回る‘クリムト展’! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! ルーヴル美 その六 | トップページ | 期待を上回る‘クリムト展’! »