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2019.04.06

美術館に乾杯! ヴェッキオ宮殿

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     ヴェッキオ宮殿

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     ミケランジェロの‘勝利’(1519~34年)

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     ロッジア・ディ・ランツィ(回廊)

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     チェッリーニの‘ペルセウス’(1545~53年)

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     ジャンボローニャの‘サビニの女の掠奪’(1581~83年)

ヴェッキオ宮殿は大聖堂とともにフィレンツェの名所観光の定番スポット。
一見するといかめしい要塞建築のようなィケージ。鐘楼は高さ94mあり
14世紀初頭、ゴシック様式で建てられた。かつての政庁舎であり、今も
市庁舎として使われている。ここでは中に入る前に気持ちがグッと盛り
上がる。それは宮殿前に立っているミケランジェロ(1475~1564)
の‘ダヴィデ像’(レプリカ)に心を奪われるから。

宮殿内で圧倒されるのは2階の‘500人広間’、両サイドの壁にダ・ヴィ
ンチが‘アンギアーニの戦い’、ミケランジェロが‘カッシナの戦い’を描く
ことになり途中まで制作されたが、残念ながらともに完成しなかった。
もしその絵があったらと想像しながらみていた。ミケランジェロの絵画が
ないかわりに大理石彫刻‘勝利’が目を楽しませてくれる。

ルネサンス美術の宝庫、ウフィツィ美の導線部の役割を果たしているのは
シニョーリア広場にあるダヴィデ像とヴェッキオ宮殿とともに広場を囲
んでいるロッジア(回廊)に置かれた彫刻。はじめてフィレンツェを訪れ
たとき、大きな衝撃を受けたのがここにあったチェッリーニ(1500~
1571)の‘ペルセウス’。ギリシャ神話で馴染んでいる英雄ペルセウス
がこんなカッコいい姿で目の前に現れると日常世界が吹っ飛ぶ。これが
美術の力かもしれない。

もう一点ぐっとくるのがある。ジャンボローニャ(1529~1608)
の‘サビニの女の掠奪’、この彫刻をじっくりみたのはこの街に来た2度目
以降のとき。3人の男女が螺旋状に激しく絡みあう群像表現はルネサンス
様式から新しい時代の好みに一歩も二歩も踏み出している。ベルニーニ
がバロック彫刻の傑作‘プルセルピナの略奪’をつくったときこのジャン
ボローニャの作品を意識したにちがいない。

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