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2019.04.29

美術館に乾杯! サンタマリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会

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     サンタマリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会

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      ティツィアーノの‘聖母被昇天’(1516~18年)

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     本堂に飾られた‘聖母被昇天’

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      ティツィアーノの‘ペーザロ家の祭壇画’(1526年)

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     ベリーニの‘聖母と諸聖人’(1488年)

ヴェネツィアはサン・マルコ広場あたりをウロウロしているぶんには呑気な
観光客でいられるのだが、人が大勢集まる人気のスポット、リアルト橋をわ
たった地区に足を踏み入れると目的地にうまく行けるだろうかと心配になっ
てくる。とにかく細い道が入り組んでいるのでガイドブックをみただけでは
どこを曲がってどう進んでいいのかすぐつかめない。めざすサンタマリア・
グロリオーザ・デイ・フラーリ教会にたどり着くのに苦労した。

ツアーの行程で自由時間になると頭のなかは念願のフラーリ教会でいっぱ
い。ここにはお目当てのティツィアーノ(1485~1576)の出世作が
あるのである。それは画家が2年を費やして描いた‘聖母被昇天’、赤い衣装
をまとい天に昇っていく聖母の顔はとびっきりの美形、まるで化粧品会社の
CMに登場するモデルのよう。このモチーフで描かれた絵はたくさんあるが、
これほど生感覚の美しい女性が聖母になっているものはほかにない。
200%KOされた。ティツィアーノに乾杯!

ここにはもう1点ティツィアーノがある。同じタイプの‘ペーザロ家の祭壇
画’、インパクトがありすぎる背後の大きな2本の円柱に目がいくためどうも
聖母子の印象が薄く、真ん中にいる聖ペテロと右下でこちらをじっとみて
いる寄進者の少年ばかりが気になる。ティツィアーノの絵は同時代に描かれ
たほかの画家のものとちがって人物にとてもリアリティがある。すぐにでも
カラヴァッジョ(1571~1610)につながる感じ。同じことはジョル
ジョーネ(1476~1510)にもいえる。

3番目のサプライズはヴェネツィア派の大親方ベリーニ(1434~
1516)の聖母と諸聖人’、みどころは中央の奥行きのある空間に座ってい
る品のいい聖母が膝の上に立っている幼児キリストを優しく支えているとこ
ろ。そして、目を下にやると可愛い2人の天使がリュートと笛を奏でてい
る。これは癒される。

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