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2019.04.10

美術館に乾杯! ウフィツィ美 その二

Img_0001_20      ファブリアーノの‘東方三博士の礼拝’(1423年)

 

Img_0002_21      アンジェリコの‘聖母戴冠’(1435年)

 

Img_23      マザッチオの‘聖アンナと聖母子’(1424~25年)

 

Img_0003_18      ウッチェロの‘サン・ロマーノの戦い’(1456~60年)

初期ルネサンスに描かれた絵には画面全体に金の装飾が施されたものが多い。
その輝きが一際目立つのがファブリアーノ(1370~1427)の‘東方
三博士の礼拝’。

手前の三博士のなかで視線が一番向かう立ち姿の人物はモダンな香りのする
赤いソックスを履き黄金で埋め尽くされた衣装で身をつつんでいる。そして、
まわりは足の踏み場がないほど従者で一杯。そして、奥行きの背景にも長
い行列ができている。黄金の魔力は絶大でこの前にとどまる時間がついつい
長くなる。

サン・マルコ美で黄金の効果を使い荘厳なキリスト教の世界を表現した
アンジェリコ(1395~1455)の宗教画に数多く遭遇したが、ここに
ある‘聖母戴冠’も金箔をふんだんに塗り重ね聖母マリアが被昇天後の天上界
の輝きを荘厳に描いている。マリアの後ろから放射状にでる光は宇宙で星が
誕生するとき見られるジェットを連想させる。

フィレンツへ行くとマザッチオ(1401~1428)は済みマークがつけ
られるかもしれない。サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂では‘聖三位一体’、
サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂に足を運ぶと写実性豊かに描かれた
‘聖ペテロの生涯’、そしてウフィツィには堂々とした‘聖アンナと聖母子’と
対面する。とにかくマザッチオの絵は一見の価値がある。

ウッチェロ(1397~1475)は異才の画家。遠近法を徹底的に研究
し、これを戦いの絵で表現した。‘サン・ロマーノの戦い’はフィレンツェ軍
がシエナ軍に勝利した1432年の戦いを記念して描かれたもの。垂直に
立ったり地面に落ちた長槍の配置、槍の傾き加減や短縮法の馬をみると確
かに遠近法の描き方になっており、奥行きのある画面を生み出している。

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