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2019.04.16

美術館に乾杯! ウフィツィ美 その四

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     ボッティチェリの‘ヴィーナスの誕生’(1485年)

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     ‘春’(1482年)

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     ‘柘榴の聖母’(1487年)

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     ‘マニフィカトの聖母’(1482年)

ウフィツィで最も感激する絵というとボッティチェリ(1445~
1510)の‘ヴィーナスの誕生’と‘春’。はじめてフィレンツェを訪問し
この絵の前に立ったときは天にも昇る気持だった。美術の教科書に載って
いるあの‘ヴィーナス’を今見ているのだからワクワクする。この美術館の
主役はダ・ヴィンチでもラファエロでもなくこの2点をはじめ10数点が
ドーンと飾られているボッティチェリ!

この大きな2つの傑作に日本人が親近感を覚えるのはどちらにも花がたく
さんでてくるからかもしれない。‘ヴィーナスの誕生’では帆立貝に乗った
裸体のヴィーナスを風を吹いて上陸させようとしているゼフュロスが薔薇
の花を波の上にまき散らしている。そのピンク色とふぐ刺しを連想させる
白いさざ波が見事に溶け合っていい気持にさせてくれる。そして、これを
バックにして移動してきたアンニュイな顔立ちのヴィーナスがホーラに
マントをかけてもらおうとしている。風にたなびく長い金髪が美しい!

一方、‘春’は画面全体が花園によう。花の名前については隣の方にアシス
トしてもらわないとひとつ々特定できないが、とにかくスミレやヒナギク、
薔薇など花尽くし。研究者によると花の種類は190以上あり500本も
の植物が忠実に再現されているという。そこに役者たちが勢揃い。中央に
首をちょっと右に傾けたヴィーナス、その右に立っているのは花の女神
フローラ、花をばらまこうとする姿は成田山で豆まきをする白鵬とかぶる。

円形の画面に描かれた‘柘榴の聖母’と‘マニフィカトの聖母’にもぞっこん参
っている。ここで視線が向かうのが美少年の天使たち。‘柘榴’は6人、
‘マニフィカト’は5人。話が横にそれるが黒澤明監督の映画にはどの作品に
も必ず可愛い幼子とか美少年が登場する。それと同じことをボッティチェ
リも考えたのだろうか。

聖母をくらべると、‘マニフィカトの聖母’はびっくりするほど時代を突き
抜けており、まるで化粧品会社のCMにでてくる超美形のトップモデルを
みているよう。その聖母の頭の上に2人の天使が精緻な細い金の線で描か
れた宝冠をかかげている。頭がクラクラしてくる。

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