« 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その三 »

2019.03.14

美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その二

Img_0001     クロムスコイの‘忘れえぬ女’(1883年)

Img     レーピンの‘レーピン夫人と子どもたち’(1879年)

Img_0002     レーピンの‘クールスク県の十字架行進’(1883年)

Img_0003     セローフの‘桃と少女’(1887年)

昨年秋、渋谷のBunkamuraで展示されたクロムスコイ(1837~1887)の‘忘れえぬ女’をみられた人がいるかもしれない。この美術館はトレチャコフ美と深く結ばれており、2009年にもこの絵をメインにした‘忘れえぬロシア リアリズムから印象主義’を開催し、その4年後の2012年には‘レーピン展’。どちらも出かけたので渋谷へは足が向かわなかった。

‘忘れえぬ女’は何度目の来日だったかご存知だろうか。なんと8度目!だから、ロシアリアリズムの作品は日本の展覧会シーンでは定番のひとつといっていい。2007年にも東京都美でサンクトペテルブルクにある国立ロシア美の名品展があり、クロムスコイやレーピン(1844~1930)などオールスターの絵がかなりの数披露された。

レーピンの初期の傑作‘ヴォルガの船曳き’(1870~73年 国立ロシア美)はまだ縁がない。一度小樽の美術館にやって来たという情報があるが、ぼやっとした話のまま。またサンクトペテルブルクに行くときはなんとしても目に入れたい。

‘レーピン夫人と子どもたち’はモネやルノワールの絵が目の前をよぎる。1873年パリに留学したレーピンは外光派や新しい印象派の絵に強く刺激された。この絵の光の表現やくつろいだ家族の光景はまさに印象派そのもの。

大作‘クールスク県の十字架行進’は正教国ロシアではありふれた宗教行事である十字架行進に集まる大勢の人々を描いた見ごたえのある風俗画。貴族、農民、軍人、僧侶、、、が画面の奥からここちらにむかって思い思いのスタイルで進んいく。絵画は社会とともにある。

レーピンに師事したセローフ(1865~1911)は肖像画の名手で‘桃と少女’がなかなかいい。こういうみずみずしい表情をつかみとれるのはほんの一握りの才能に恵まれた画家だけ。


|

« 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その三 »

コメント

忘れえぬ女 は、8度目の来日ですか❗️
あら、前にも来たわ と、
2度目以後、何回か思ってました
8回ですか。
私の持つ アンナ・カレーニナ の、イメージに
ぴったりなので 驚いたことを、思いだします。

一度だけ みました。
しかし、歳とりませんね。

投稿: Baroque | 2019.03.15 00:21

Bunkamura と、トレチャコフ美術館は
関係が深いんですか⁉️
Bunkamuraは、東急・・・・
トレチャコフ美術館は国立・・・・・?

面白い関係に思います。

投稿: baroque | 2019.03.15 00:27

to Baroqueさん
‘忘れえぬ女’はロシアでは大変人気がある
ようですね。そんな絵が日本に8回も登場する
のですからロシア絵画とも縁が深くなります。
昨年はまたこの女性が来るのという感じでした。

投稿: いづつや | 2019.03.15 21:36

to Baroqueさん
Bunkamuraとトレチャコフ美の相性の
良さの内部事情まで知りませんが、何度もトレ
チャコフのコレクションで展覧会を開催するの
ですから、両館の館長や学芸員の交流が密なので
しょう。

投稿: いづつや | 2019.03.15 21:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その二:

« 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その三 »