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2019.03.02

美術館に乾杯! アクロポリス博 その二

Img     ‘ぺプロスのコレー’(紀元前460年)

Img_0003     ‘エユテュディコスのコレー’(紀元前490年)

Img_0002     ‘アテナ’(紀元前520年)

Img_0001     ‘哀悼のアテナ’(紀元前460年)

アクロポリス博で最も印象深かったのは‘コレー’と呼ばれるアルカイック時代の着衣の少女像。10くらい並んでいる。青年像を表す‘クーロス’が裸体像なのに対し、コレ―の見どころは身につけている衣服や髪に彩色された色が残っているところ。着色された彫刻は滅多にみれない。

ひと目見てKOされたのが‘ぺプロスのコレー’、ぺプロスは厚手の布地でできた古風なマントのこと。目が大きくアルカイックスマイルをみせるこの少女はモデル派遣会社の前でたむろしているとすぐ会えそうな明るい子。

この売れっ子モデルの横にいるのは成熟した女性の雰囲気が漂う‘エウテュディスコのコレ―’、少女の表情は生感覚のままという感じの肖像がこの頃存在していたというのは驚き。

思わず足がとまった‘アテナ’はアクロポリスの神殿破風に装飾されていたもので蛇の飾りのついた神楯アエギスを構える女神アテナが巨人ギガンテスと戦っている場面。体を前に倒した動きのある表現が心をとらえて離さない。

勇ましい女神がいる一方、クラシック期につくられた‘哀悼のアテナ’では戦争で亡くなった戦士を悲しみ槍にもたれながらうつむくアテナの姿がある。こういう彫刻をみると神の超越的な力でなく生身の人間のように心の揺れもそのままみせる女神に共感をおぼえる。

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