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2019.03.15

美術館に乾杯! 国立トレチャコフ美 その三

Img_0003     カンディンスキーの‘コンポジションⅦ’(1913年)

Img_0004     カンディンスキーの‘モスクワⅠ’(1916年)

Img_0002     マレーヴィチの‘干し草づくり’(1909年)

Img_0001     ペトロフ=ヴォトキンの‘赤い馬の水浴び’(1912年)

幅の広い抽象絵画のなかでとくに心を奪われているのはカンディンスキー(1866~1944)、彼が生まれたのはモスクワ。画家としては異色の経歴の持ち主で当初は法律や経済を学んでいた。頭脳明晰なため学んだモスクワ大学で教授の道に進むこともできた。

ところが、1996年モスクワで開催された展覧会でみたモネの‘積み藁’をみて俄然絵画に目覚め、30歳のときミュンヘンへ移り絵描きをはじめる。はじめは風景画を描いていたが、次第に音楽と絵画を融合を図ろうと抽象絵画に突き進む。‘コンポジションⅦ’はこのミュンヘン時代に描かれた大作、縦2m、横3mもある。

この初期の抽象画をみたのは現地ではなく、2002年東近美でおこなわれたカンディンスキー展。その目玉が‘コンポジションⅦ’、ほかにもトレチャコフにあるこの時期の作品が数点出品された。日本には来なかった‘モスクワⅠ’は第一次世界大戦のためモスクワに戻ったカンディスキーが具象的な建物と直線や曲線を組み合わせてモスクワのイメージを表現したもの。

カンディンスキーに劣らずスゴイ抽象画を生みだしたマレーヴィチ(1878~1935)の初期の作品は人物の描き方がロボットのよう。小さい頃遊んだおもちゃのロボットを思い出す。‘干し草づくり’は中央で仁王立ちする農夫の圧倒的な存在感が目に焼きつく。手に鎌をもち髭面とくれば忘れようがない。

マレーヴィチと同じ年に生まれたペトロフ=ヴォトキン(1878~1939)の‘赤い馬の水浴び’は強烈な印象を放つ。金髪の裸の男性が乗る馬は全身赤。青騎士のマルクは黄色い牛を得意としたが、ペトロフ=ヴォトキンは大きな赤い馬を描いた。色彩の力をすごく感じる絵。

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