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2019.02.12

美術館に乾杯! バロック・イリュージョン (1)

Img_0001     サンティニャツィオ聖堂

Img_0004     聖堂内部 サプライズの身廊天井画

Img_0002     ポッツォの‘聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光’(1694年)


Img_2        ‘ヨーロッパ’

Img_0003_2        ‘アメリカ’

美術館や教会をまわるときはガイドブックによっておおよその場所を確認するが、なかにはガイドブックに載ってないことがある。2010年のローマ訪問で期待の大きかったサンティニャツィオ聖堂(カトリック・イエズス会)にたどりつくのに大変苦労した。

ドーリア・パンフィーリ美から北に向かって200mくらいのところに建つこの聖堂にはサプライズの天井画がある。カトリックの教えを世界に広めるイエズス会の伝道活動の勝利が描かれており、中心にいるのがイエス・キリストから祝福を受けるカトリック・イエズス会の創始者聖イグナティウス・デ・ロヨラ。

そして、天井の4隅は世界の4大陸が擬人化され女性の姿で表されている。この大陸の描き方に目が点になる。女性のまわるにいる筋肉隆々の男や赤ちゃんがまるで中に浮いているよう。例えば‘ヨーロッパ’では男が天空を駆けめぐっている感じ。また‘アメリカ’ではインディアンの女性に突き落とされる異教の男たちは今にも崖から落ちてきそう。

3Dを思わせるイリュージョン天井画を生み出したのはトレント生まれのイエズス会士、アンドレア・ポッツォ(1642~1709)。17世紀後期バロックに活躍したポッツォの絵画や建築をみるのはこのときがはじめて。天井画のことは美術本でずいぶん前に知ったが、建物と絵画が一体となった不思議な立体感はここに来ないと味わえない。イリュージョン芸術家、ポッツォに乾杯!

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