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2019.02.01

美術館に乾杯! ヴァチカン博 その三

Img_0003     ‘ラオコーン’(ローマ時代の模刻、原作は前150年頃)

Img ‘ベルヴェデーレのアポロン’(ローマ時代の模刻、原作は前330年頃)

Img_0001     ‘ベルヴェデーレのトルソ’(50年頃)

Img_0002 ‘クニドのヴィーナス’(ローマ時代の模刻、原作は前350~340年頃)

ヴァチカン博のなかで古代彫刻の傑作がみられるのがピオ・クレメンティ―ノ美、ここでもっとも感激するのが1506年にティトゥス帝(在位779~81年)の宮殿跡から発見された‘ラオコーン’。原作は前150年頃ペルガモンでブロンズで制作されたものだが、アウグストゥスあるいは後継者のティベリウスの時代に大理石によって模刻された。

2匹の海の大蛇にトロイアの神官ラオコーンと息子が絞殺される怖い場面が描かれている。苦痛にゆがむ神官の顔があまりに真に迫っているので声を失ってみてしまう。こんな緊張感にみちた事件をへレニズム期に生きた彫刻家たちはその高い技術を駆使してドラマチックに表現した。こんなすごい彫刻をみたらほかの作品がみれなくなる。

‘ベルヴェデーレのアポロン’と‘ベルヴェデーレのトルソ’も有名で彫刻の本には必ず載っている。とてもかっこいいアポロン像に対して、ミケランジェロが‘ラオコーン’同様、熱心に研究したトルソは理想的な男性の肉体の姿をみせている。こんな傑作がローマ中にごろごろしているのだから、彫刻家を自負していたミケランジェロは創作意欲を大いに刺激されたであろう。

‘クニドのヴィーナス’の原作はギリシャの大彫刻家プラクシテレスがつくったもの。美術本で知っていたので事前の作成した必見リストには二重丸をつけていた。飾られている‘仮面の小部屋’はうっかりすると見落としそうになるが、しっかり目に焼きつけた。

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