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2019.02.28

美術館に乾杯! アテネ国立博 その三

Img_0003     ‘馬に乗る少年’が飾られた部屋

Img_0004     ‘アルテミシオンのゼウス’(紀元前460年)

Img_0002     ‘馬に乗る少年’(紀元前140年)

Img     ‘アンティキュテラの青年’(紀元前340年)

Img_0001     ‘エレウシスの大浮彫’(紀元前440年)

これまで海外の美術館でみた彫刻のなかで心に強く残っているものがアテネ国立博に2点ある。クラシック期の傑作‘アルテミシオンのゼウス’とヘレニズム期につくられた銅像‘馬に乗る少年’。この二つの彫刻と‘黄金のマスク’をみれたことは生涯の思い出。

ギリシア神話に登場する神々と英雄たちは本を読んでいるときはまだみな同じようなイメージにとどまっているが、人間の姿となって絵画化されあるい彫像として目の前に現れると超越的な神の威厳や英雄たちの強さを実感するようになる。

等身大のブロンズ像‘アルテミシオンのゼウス’(高さ209㎝)は絵画にでてくるゼウスのイメージとはかなり違う。いつも変身の術を使って美女にいい寄るゼウスが彫像になると引き締まった肉体をもつ理想的な男性として表現されている。足を大きく広げ手を水平にのばして立つ堂々としたゼウスにはとてもじゃないが近寄れない。

厳格すぎるくらいかちっとしたクラシック様式にくらべモチーフが日常生活のひとこままで多様化したヘレニズム期の彫刻はリアリズムと動くのある造形が人々の心をとらえた。疾走する馬と少年が一体となった‘馬に乗る少年’はもうワクワクするほどの出来映え。馬の顔は競走馬とまさに同じ筋肉の動きをみせている。ギリシア彫刻の凄さを思い知らされた。

ほかのクラシック期の作品で目を惹いたのはトロイの王子パリスとか英雄ペルセウスに解釈されている‘アンティキュテラの青年’と大地の女神デメテルがエレウシスの王子に穀物栽培を教えるため麦の穂を渡す場面が彫られている‘エレウシスの大浮彫’。

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