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2019.02.07

美術館に乾杯! ローマはベルニーニのためにあった (1)

Img_0003     サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会

Img_0004 ベルニーニの‘聖女テレサの法悦’(1645~52年 ヴィツトーリア教会)

Img ‘福者ルドヴィカ・アルベルトーニ’(1671~74年 リーパ教会)     

Img_0002     ‘巻紙を手にする天使像’(1668~70年 フラッテ教会)

海外の美術館めぐりは運の良さにも恵まれて回数を重ねてきたが、とびっきり楽しかったのが2006年でかけたローマ。カラヴァッジョ(1571~1610)とベルニーニ(1598~1680)を求めてアップダウンの多いローマの街を動き回った。街のあちこちの広場や教会で目を楽しませてくれたのがベルニーニ。

ボルゲーゼ美とサン・ピエトロ大聖堂のほかにもローマにはまだまだグッとくるベルニーニがある。ベルニーニ好きなら誰もがめざす教会がある。それはテルミ二駅から北西にむかってそう遠くないところにあるサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会。

外観は普通の教会。でも、ここにはサプライズの彫刻がある。ヴェネツィアの名家のひとつコルナーロから礼拝堂の装飾を依頼されベルニーニがつくったのが‘聖女テレサの法悦’。聖テレサはスペインの修道女、彼女の神秘体験をベルニーニは形にした。

天使が放つ黄金の矢で心臓を射抜かれたテレサには痛みとともに喜びがわきおこり恍惚の瞬間が訪れる。こんな表情をされたら男どもはもうたまらない。当時これを見た人々は体が熱くなったにちがいない。ローマから帰ったあと、美術に興味がある友人に会うたびにこの聖女の話をした。‘ミケランジェロのピエタもスゴイがベルニーニの聖女の恍惚をみたらぶっとぶよ!’

もう一点どうしてもみたかったのが‘福者ルドヴィカ・アルベルトーニ’、これはベルニーニが72歳のころの作品。
飾ってある教会は中心からすこし離れたテベレ川の向こう岸のトラステヴェレ地区にあるサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会。人通りの少ないところにきたなという印象だったが、教会に入り横たわったルドヴィカの悩ましい顔の表情をみたら、タクシーを飛ばしてきた甲斐があったなと思った。

トリトーネの広場の近くに建つサン・タンドレア・デッラ・フラッテ教会は2体の天使が心を鎮めてくれる。夫々巻紙、茨の冠をもっているが、お気に入りは巻紙をもつほう。天使の羽、衣裳の襞、そして髪の流動的な曲線が見事に表現されている。

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