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2019.02.03

美術館に乾杯! ヴァチカン博 その五

Img     ラファエロの‘アテネの学堂’(1509~10年)

Img_0001     ‘パルナッソス’(1509~10年)

Img_0002     ‘聖ペテロの解放’(1513~14年)

Img_0003     ‘ヘリオドロスの追放’(1511~12年)

古代彫刻をみてさあー、ミケランジェロの天井画‘天地創造’をみにいくぞ!となるのだが、システィーナ礼拝堂へと続く導線は予想以上に複雑。どうをどう進んでいるのかよくわからない。

曲がりくねって進むとダブルメインディッシュといってもいい傑作が待ち受けている。ラファエロ(1483~1520)が描いたあの有名な大壁画の連作。教皇ユリウス2世がラファエロをローマに呼び寄せたのは教皇のスタンツツェ(諸間)を装飾させるためだった。

進む流れでいうと‘コンスタンティヌスの間’、‘ヘリオドロスの間’、‘署名の間’、‘火災の間’と並んでいる。各部屋には半円形の側面壁画が4つずつ描かれている。もっとも有名なのが‘署名の間’にある‘アテネの学堂’、美術本でみるイメージはすごく大きな壁画だが、実際は圧倒されるような大きさではない。そのため、中央に立っているダ・ヴィンチがモデルのプラトンもヘラクレイトスとして最前列で目立つように描かれているミケランジェロをじっくりみることができた。

‘パルナッソス’もこの最初に手がけた‘署名の間’を飾り、長くみていた‘聖ペテロの解放’と‘ヘリオドロスの追放’は‘ヘリオドロスの間’に描かれている。‘聖ペテロの解放’の天使の描き方(異時同図法)がおもしろい。輝く光に包まれた天使は右からすっと現れ次にペテロの前に移動し‘ペテロちゃん、早く起きてよ、助けに来たんだから’と声をかけている。光の効果が強烈でカラヴァッジョの絵をみているようだった。

そして、‘ヘリオドロスの追放’の激しくダイナミックな表現はもうバロック絵画そのもの。エルサレムの神殿からお宝を盗もうとしたヘリオドロスが白馬にまたがった騎士にビシッとやっつけられるという緊張感に満ちた場面をみるとプッサンやダヴィットの歴史画がダブってくる。

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