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2019.02.10

美術館に乾杯! ローマの教会でカラヴァッジョ三昧 (1)

Img_0004     ローマでみれるカラヴァッジョ(拡大で)

Img_0002     サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂

Img_0001     ‘聖マタイの召命’(1600年)

Img_0003     ‘聖マタイの殉教’(1600年)

Img     ‘聖マタイと天使’(1602年)

イタリアで美術を楽しむときは訪問した都市にある美術館や博物館の情報だけでなく教会に飾られている祭壇画、壁画、彫刻についてもしっかり押さえておく必要がある。ローマではベルニーニ(1598~1680)同様、カラヴァッジョ(1571~1610)を求めて3つの教会に足を運んだ。

まず前のめりになって向かったのはナヴォーナ広場の近くにある‘サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂’、この聖堂はカラヴァッジョファンにとっては聖地みたいなところ。入って左奥のコンタレッリ礼拝堂にはマタイ三部作がどーんと飾られている。真ん中が‘聖マタイと天使’で左が‘聖マタイの召命’、そして右にあるのが‘聖マタイの殉教’。

ここに2回立ったが、毎度ひっきりなしに人々がやって来て食い入るようにながめている。出世作となった‘聖マタイの召命’は右上からさしこむ光がテーブルに座っている男たちを照らしているところに視線が集中する。そのため、右にいるキリストは後ろ向きの男によって体の大半が隠れ存在感が薄くなっている。

普通キリストはこんな風には描かれないが、カラヴァッジョはキリストをイケメンに演出したもののこの場面での威厳を過大に大きくせず風俗画のワンピースとして配置している。‘マタイ君、ちょっと一緒にきてくれないか’、‘ええー、私ですか?!’こんな感じだろうか。

これに対し‘聖マタイの殉教’は緊迫した場面が描かれている。今まさにマタイを手にかけようとする刺客の怖いこと。真っ赤になった顔が若い男の真剣度を物語っている。そして、主役の刺客を食うほどのインパクトがあるのが‘ああー、大変だ!マタイのおじちゃんが殺されるー’とばかりに口を大きくあけ手と体をひねっている少年。
この圧倒的な激しさを明暗の強いコントラストによって描くのがカラヴァッジョ流。

ところで、絵の前には小さな箱がありコインを入れるとライトアップされる仕掛けになっていたが、現在もそのままだろうか。また行ってみたい。

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