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2019.02.08

美術館に乾杯! ローマはベルニーニのためにあった (2)

Img_0003    ローマ観光の人気スポット ‘ナヴォーナ広場’

Img     ‘四大河の泉 ガンジス’(1648~51年)

Img_0001     ‘トリトーネの噴水’(1642~43年)     

Img_0002     ‘蜂の噴水’(1644年)

Img_0004     ‘バルカッチャ(おんぼろ船)の噴水’(1628~29年)

ローマの街を歩いているといたるところで噴水と出会う。一番有名なのが‘トレビの泉’、最新のニュースによると観光客が投げ入れるコインを今後は遺跡の維持・補修にかかる費用に充てるという。財政の悪化はこんなところに影響が出ている。

ローマの噴水を装飾的でダイナミックなものに変えたのがベルニーニ(1598~1680)、ウルバヌス8世(在位1623~1644)の依頼に応えて数多くの噴水を手がけた。そのなかで最も大きいのがナヴォーナ広場にある‘四大河の泉’、擬人化した彫刻は‘ガンジス’(画像)、‘ドナウ’、‘ラプラタ’、‘ナイル’

教会にある‘聖テレサの法悦’などとは対照的に広場に置かれた彫刻は見る者の心を高揚させるバロックの気分にあふれた力強いものが多い。トム・ハンクスが主演した映画‘悪魔と天使’で最後に残った司教が犯人に殺されかかるところが‘四大河の泉’、映画の舞台になるといっそう印象が深まる。

ベルニーニが44歳のころつくったのがバルベリーニ広場にある‘トリトーネの噴水’、4頭のイルカの尾の上に大きな貝があり、そこにさらに半人半魚の海神トリトーネが乗り水を吹き上げるほら貝を吹いている。この気を引く造形には強いインパクトがあり一度見たら忘れられない。

そして、この噴水から目と鼻の先のところにあるのが‘蜂の噴水’、アイチャッチとなる垂直に立つ貝と3匹の蜂の組み合わせがじつにユニーク、この蜂はパトロンのウルバヌス8世の生家バルベリーニ家の紋章。ベルニーニは権力に好かれる術をよく心得ている。

先月‘ブラタモリ’に登場したスペイン広場では現在、ジェラートを食べるのは禁止されている。階段の前の小さな広場にあるのが父親との合作‘おんぼろ船の噴水’。これはベルニーニが30歳ころの作品。

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