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2019.01.24

美術館に乾杯! カピトリーノ美 その二

Img_0002     コルトーナの‘サビニの女たちの略奪’(1630~31年)

Img_0004     コルトーナの‘バッカスの勝利’(1624年)

Img_0001     グエルチーノの‘聖ぺテロネラの埋葬’(1623年)

Img     ベルニーニの‘メデューサの胸像’(1630年代)

天才彫刻家ベルニーニ(1598~1680)とともにローマ・バロックを推進したのがコルトーナ(1596~1669)。バルベリーニ宮殿へ出かけると大広間の天井に描かれた装飾フレスコ画に度肝をぬかれるが、カピトリーノ美でも迫力満点のバロック絵画が3点どーんと飾ってありバロック特有の緊張感につつまれる。

いずれも大きな絵だがもっともデカいのが息を呑んでみてしまう‘サビニの女たちの略奪’で縦2.75m、横4.2mもある。描かれているのは創建期の古代ローマで女性不足を解消するためにローマの若者がサビニの女たちを略奪したという話。

このテーマで描かれたものを最初にみたのはルーヴルにあるプッサンとダヴィッドの歴史画。この2点に対しコルトーナは連れ去られる女たちの恐怖にみちた表情をズームアップでとらえている。とくに深い悲劇性を感じるのが右の荒くれ男にがしっと体をつかまれた女、両手を上にあげたポーズが痛々しい。

あとの2枚はグロテスクな怪物があちこちで破天荒に酔っぱらっている‘バッカスの勝利’とトロイ戦争によりトロイが陥落したときアキレウスの霊を慰めるため人身御供にされたトロイア王の娘ポリュクセネを描いた‘ポリュクセネの犠牲’。

名前は知っているがそれほど感銘する作品に出くわさなかった画家がある一枚の絵によってその評価が一気に上がることがある。コルトーナもそうだが、2015年西洋美で回顧展が開かれたグエルチーノ(1591~1666)の絵にもびっくり仰天した。

その絵がカピトリーノ美に飾ってある‘聖ペテロネラの埋葬’、鮮やかな青が目にしみ上の昇天する場面と下の埋葬の場面がS字のようにつながっている構図がすばらしい。みた瞬間、ええー、これグエルチーノが描いたの!忘れならない絵になった。グエルチーノの最高傑作といわれるのがよくわかる。

ベルニーニの‘メデューサの胸像’は複雑な思いでみていた。ベルリーニの彫刻に1点でも多く遭遇できることを願っているが、このメデューサの頭は苦手な蛇だらけ。あまり長くはみれなかった。

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