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2019.01.20

美術館に乾杯! バルベリーニ宮国立古典美 その三

Img_0001     コルトーナの‘神の摂理の勝利’(1639年)

Img      2階中央大広間天井に描かれた大フレスコ画

Img_0004    コジモの‘マグダラのマリアに扮した婦人の肖像’(1510年)

Img_0002     ホルバインの‘イギリス国王ヘンリー8世’(16世紀)

Img_0003     ブロンズイーノの‘コロンナの肖像’(16世紀)

ローマにいると古典絵画は美術館のなかだけでなく聖堂や大邸宅で遭遇することが多い。その場合、絵のサイズは建物の天井や壁がキャンバスとなるので巨大なものになる。バルベリーニ宮殿にも驚きの天井画がある。

描かれているのは縦20m、横30m、高さ20mの大きな広間。絵のタイトルは‘神の摂理の勝利’。これはバルベリーニ家出身のウルバヌス8世の偉業を讃え神の摂理の勝利を寓意的に表現したもの。中央の月桂樹のまわりにはバルベリーニ家の家紋である3匹の黄金の蜂が描かれている。

そして、この天井装飾を任されたのがローマバロックの万能人、建築や歴史画、室内装飾を手がけたコルトーナ(1596~1669)。日本では馴染みのないこんな大芸術家の仕事に接することができるのがローマという街の魅力。システーナ礼拝堂に次ぐ大きさを誇る大広間に描かれた壮大なバロック絵画をみれたのはエポック的な鑑賞体験である。

ここにはその精緻を極める描写に目が点になる肖像画が3点ある。コジモ(1461~1521)の‘マグダラのマリアに扮する婦人の肖像’、ホルバイン(1497~1543)の‘イギリス国王ヘンリー8世)’、そしてブロンズィーノ(1503~1572)の‘コロンナの肖像’。

コジモというと怪物がでてくる絵をすぐ連想するが、現実の女性をモデルにしてこんなリアルな肖像画を描いていたとは!画家のイメージが変わる一枚だった。

お気づきのように拙ブログでとりあげる肖像画の大半は女性。でも、ホルバインやブロンズィーノは外すわけにはいかない。国王の衣装や軍人の武具の精緻を極める質感表現にはほとほと感心させられる。

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