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2019.01.11

話題の‘フェルメール展’!

Img_0001     ‘ワイングラス’(1661~62年 ベルリン国立美)

Img_0004     ‘取り持ち女’(1656年 ドレスデン国立古典絵画館)

Img     ‘牛乳を注ぐ女’(1658~60年 アムステルダム国立美)

Img_0002     ‘真珠の首飾りの女’(1662~65年 ベルリン国立美)

日本の美術館でははじめての日時指定入場制を採用して開催されている‘フェルメール展’(2/3まで)をみてきた。10日11時で予約したので11時になるとすぐ入れると思っていたが、10分前に上野の森美に着くと長い行列ができていた。みな11~12:30に予約した人たち、ええー、こんなに並んでいるの!?すぐみれないじゃない、とちょっと焦った。

ところが、その心配は先頭の人が入館をはじめるとすぐ和らいだ。どんどん中に吸い込まれていくので待っているという感じはしない。クレイジーに高いチケット代をとっているので音声ガイドを無料で配っているが、こんな子どもだましのようなサービスをしても好感度は上がらない。

オランダ絵画全体には関心が薄いので係員にいってフェルメール(1632~1675)の絵が飾ってある最後の部屋を案内してもらった。今展示してあるのは7点。お目当ては初対面の‘ワイングラス’と前日から登場した‘取り持ち女’。

定番のTV美術番組、‘日曜美術館’と‘美の巨人たち’でスポットを当てていたのは初の来日となる‘ワイングラス’のグラスや白い壺の精緻な質感描写。たしかに目が点になるほど材質のリアルさを徹底的に表現している。また、床のタイルが右の奥の方からこちらのほうに落ち込んでいるようにみえる。

これに対して以前ドレスデン美へ行ったとき見逃した‘取り持ち女’は初期の風俗画、画面は宗教画の‘マルタとマリアの家のキリスト’同様、画面は後に描かれた作品にくらべるとひとまわり大きいが、人物の顔や手の描き方が緻密な描写とはいえずぼやっとしている。だから、絵の出来としては中途半端な感じ。

この2点をみたのでフェルメールのコンプリートにリーチがかかった。だが、残る一枚‘音楽のレッスン’(バッキンガム、宮殿王室コレクション)にめぐり会えるかはまったく目途が立たない。ロンドンにまた出かけることがあれば事前にクイーンズ・ギャラリーのHPのチェックは欠かさないつもりだが、ここに展示されるかどうかよくわからない。

もっともありがたいのはどこかの美術館が5年後?くらいにフェルメール展を開催してこの絵をもってきてくれること。待ちのスタンスではコンプリートにはならないと思うが、あまりこだわってない。

今回、アムステルダム国立美から最も有名な‘牛乳を注ぐ女’がやって来た。絵の完成度でいうとやはりこの絵画がNO.1。家政婦が牛乳を注ぐところを正面から描くという斬新さに加えラピスラズリの青の輝きが本当に美しい。そして、柔らかい光が差し込む部屋の静けさが心をやさしくつつんでくれる。

描かれた女性がもっている愛らしさに魅了されるのが‘真珠の首飾りの女’、またみれるとは思ってもいなかった。マウリッツハイス美の‘真珠の首飾りの少女’とこの絵は毎年でもみたくなる。

さて、次のフェルメール展に期待したい作品は何か、ズバリ、マウリッツハイスにある‘デルフトの眺望’!この絵は美術館の内規で貸し出さないことになっている気がするが、日本とオランダの良好な関係からすると無理を聞いてもらえる可能性がゼロではない。チャレンジしてくれる美術館がでてくるだろうか。

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コメント

いつぞやは、迎賓館についてコメントいたしましたが、私も大のフェルメールファンで、25年前から海外旅行の目的は、フェルメールでした。総てツアーでしたので、ドイツはベルリンのフリーの時間がなく、今回の「ワイングラス」は、残る2枚の1枚でしたから、嬉しく感動しました。ロンドンも2度行き、ナショナルギャラリーの2点とクイーンズ・ギャラリーの「音楽のレッスン」も2003年に見てきました。このギャラリー、持ち物検査がありましたが、行列も無く簡単に入れました。随分前なので参考にはなりませんが・・・私の残る1枚は、そのロンドンのケンウッドハウスの「ギターを弾く女」です。中心部から外れていて、方向音痴と語学力の無さであきらめました。ハウスミュージアムで、フェルメール目的の人ばかりでしょうから、門外不出と思います。建物の改修でもあればいいのですが。私も高齢になり、海外には行けません。存命中にこの絵が見られたらと願っております。

投稿: 石野昭子 | 2019.01.12 10:09

to 石野昭子さん
フェルメールあと1点になりましたか、お互い
コンプリートまでいけるでしょうか。
ケンウッドハウスの‘ギターを弾く女’は明るく
愛嬌のある顔に魅せられます。

クイーンズ・ギャラリーは一度でかけたのですが、
お目当ての‘音楽のレッスン’は姿をみせてくれず
ガックリでした。イギリス旅行が近くなったら
1年くらいはHPをチェックすることにしてます。

投稿: いづつや | 2019.01.12 16:59

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