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2019.01.19

美術館に乾杯! バルベリーニ宮国立古典美 その二

Img     ラファエロの‘ラ・フォルナリーナ’(1518~19年)

Img_0002     レーニの‘ベアトリーチェ・チェンチの肖像’(1662年)

Img_0003     ドメニキーノの‘聖母子像’(17世紀)

昨年北欧をまわったのでヨーロッパの国はおおかた訪問したことになる。といっても観光が目的の短期間の滞在だから、出かけた国の住民が顔にどんな特徴があるかと聞かれてもまず答えられない。わかるのは北欧は色が白い人が多いとか、フランス人やイタリア人は背があまり高くないとか、そのくらいのこと。

そして、女性と男性で特徴の違いがイメージできているかというとこれまた難しい。ただ、男性よりは女性のほうが少し特徴をつかみやすいかもしれない。ドイツの女性は金髪でスペインの女性は黒髪、われわれならこの程度の認識だが、ヨーロッパの人なら画家の描いた女性の肖像画をみるとどこの国の人かだいたいわかるのだろう。

ラファエロ(1483~1520)の‘ラ・フォルナリーナ’は目鼻立ちからいかにもおしゃべりなイタリアの女性という感じがする。ところが、同じ恋人のフォルナリーナをモデルにした‘ヴェール被った婦人’(フィレンツェ ピッティ宮殿)のほうはイタリア人かどうかはわからない。ラファエロはどうして別人のように仕上げたのだろうか。

レーニ(1575~1642)の‘ベアトリーチェ・チェンチの肖像’は本物をみる前から関心が高かった。父親殺しの罪で多くの人が見守るなか斬首されたベアトリーチェの物語が頭に入っていたから。この清楚なイメージの強い女性が娘にいいよってくる狂った父親をガツンと殺したとはとても思えない。フェルメールはこの絵に刺激されて‘真珠の耳飾りの少女’を描いたのではないかと確信している。

シピオーネ枢機卿に絵を強奪されたドメニキーノ(1581~1641)はレーニとともにカラッチの跡を継ぐ有能な後継者となり、多くの人に愛される画家に成長した。‘聖母子像’はラファエロの香りもする見事な大作。

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