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2019.01.22

美術館に乾杯! ドーリア・パンフィーリ美 その二

Img_0002  ベラスケスの‘教皇インノケンティウス10世’(1649~50年)

Img_0001     ブリューゲルの‘ナポリの眺望’(1563年)

Img_0003_2     カラッチの‘エジプトへの逃避’(1605年)

Img_0004_2     ロランの‘風車と踊る人々のいる風景’(1650年)

海外の美術館が所蔵する作品の情報をえる手立てとしてまずあげられるのは美術本、それからTVの美術番組。TVのいいところは描かれた絵画の実際の色の具合や大きさがわかること。本に載っている図版とくらべ美術館でみたときの色の違いに戸惑うのはもう慣れっこになっている。

色とかキャンバスの大きさなど図版のイメージに対して本物の印象が極めてよかったときは後々まで強く心に残る。ドーリア・パンフィーリで遭遇したベラスケス(1599~1660)の‘教皇インノケンティウス10世’はそんな一枚。

美術館にとってこの絵はとびっきりのお宝なので専用につくられた部屋でベルニーニの彫刻と一緒に飾られている。ベラスケスが2度目のローマ旅行のときに描いたこの肖像画をみて教皇は‘似すぎだ!’と側近に語ったという。教皇はまさにこんな気難しい表情をしていたのだろう。

これをみてベラスケスは本当にスゴイ画家だなと思った。お国のスペインにいるときは宮廷画家として国王たちを多少脚色して描かなくてはならないが、ローマでは自分の感性で自由に筆を動かせる。絵描きとしての天分の才能がこの肖像画にいかんなく発揮されている。

ブリューゲル(1525~1569)の‘ナポロの眺望’がひょいと目の前に現れたのにはびっくりした。ボスとブリューゲルのコンプリートをめざしているから大きな収穫だった。ブリューゲルがアントワープからイタリアへ旅立ちナポリを訪問したのは1552年から53年のころ。この絵はそれから10年後に描かれた。たくさんの船の帆が風で大きく膨らんでいるのが目に焼きついている。

また、カラッチ(1560~1609)の‘エジプトへの逃避’とロラン(1600~1682)の‘風車と踊る人々のいる風景’にも大変魅了された。プッサン(1594~1665)と仲のよかったロランもカラッチの俯瞰の視点から描いた宗教風景画に影響を受けている。



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