2018年 感動の日本美術 ベスト10!(3)
日本美術関連の展覧会で楽しみのひとつが浮世絵展。今年は太田記念美の‘歌川広重展’(9/1~10/28)と横浜高島屋で開催されたアメリカ人コレクターの浮世絵名品展(10月)にでかけた。浮世絵の魅力は不動だが、後半にはわが身にとてもいいことがおこったためさらにのめりこむようになった。
太田記念美に限らず東博の浮世絵展示室でも、作品保護のため照明を落としているのが常。そのため、これまではちょっとみにくいところがあった。でも、7月に白内障の手術をし視力が1.5まで上がったお陰で作品がよくみえるようになった。だから、今は浮世絵でも西洋絵画でも作品をみるのが楽しくてたまらない。
歌川広重(1799~1858)の没後160年を記念して太田記念美は広重コレクションをどどっとだしてくれた。ここには数え切れないほど通っているが、まだお目にかかってない作品がぞくぞく登場する。そのなかで思わず足がとまったのが‘鯛 鯉 鰹’、見事な魚の絵。鯉を口にすることはほとんどないが、飲み会となると鯛と鰹はよく食べる。ここ3週続いた忘年会でもまずは刺身の盛り合わせを注文し、鯛や鰹のたたきを美味しくいただいた。
五島美の‘東西数寄者の審美眼’(10/20~12/9)で長澤芦雪(1754~1799)の‘降雪狗児図’に遭遇できたのは幸運なめぐりあわせというほかない。この可愛い仔犬の絵をはじめとして今年は動物の絵が当たり年、府中市美は‘リアル 最大の奇抜’(3/10~5/6)で日本画に描かれた虎や鯉、鴛鴦などをみせてくれ、ホテルオークラが主催する恒例のアートコレクション展‘動物たちの息吹’にも黒猫、虎、猿、仔犬、孔雀などが集結。
浮世絵同様、これはと思った展覧会には必ず出かけているやきもの展。根津美の‘新・桃山に茶陶’(10/20~12/16)では大きな収穫があった。どっしりとした丸みのある形に圧倒的な存在感を感じさせる伊賀焼の‘耳付水指’、200%参った!
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